スケールアップ/アウト、スケールイン/ダウン
中小企業診断士一次試験の「経営情報システム」にて出題される論点中、理解が不十分だった箇所について、理解促進のために記事にしていくこととしたい。
今回は「スケールアップ/アウト、スケールイン/ダウン」を取り扱う。
スケールアップ/アウト、スケールイン/ダウン
スケールアップ/アウト、スケールイン/ダウンは対になる言葉に注意しなければならない。基本は以下の括りとなる。
- スケールアップ/スケールアウト
- スケールイン/スケールダウン
この組み合わせを間違えると誤答してしまうので注意が必要だ。
スケールアップ/アウト
一見スケールアップは処理能力の向上、スケールアウトと言われると処理能力を落とすように捉えてしまいそうである。
しかし、どちらも処理性能を高める言葉であるので、注意が必要である。
- スケールアップ
- システムの処理能力の向上を、物理サーバの処理能力の向上により実現する方式
- サーバのCPUやメモリをスペックアップして処理性能を高める
- スケールアウト
- 物理サーバのサーバ台数を追加することなどにより処理能力を向上する方式
下記のサイトにとてもわかりやすいイメージがあったことからリンクとして貼付しておく。
スケールイン/ダウン
一方スケールイン/ダウンは、どちらも処理能力を落とす側の言葉になる。
正確には最適化するという言葉が適切で、過剰になり過ぎた処理能力をスケールイン/ダウンすることで処理能力を落とし、性能を最適化する。
- スケールイン
- サーバの台数を減らしてリソースの最適化を行う方法
- スケールダウン
- サーバのCPUやメモリをスペックダウンして処理性能を最適化する方法
こちらのイメージについてもIDC Frontierさんのページを貼付させて頂こうと思う。
比較イメージ
まとめるとスケールアップ/アウト、スケールイン/ダウンは、サーバ性能を高めるか最適化するか(下げるか)の視点で括っている。
一方でイン/アウトで考えるサーバ台数の増減で括られ、アップ/ダウンはサーバの性能(リソース)の増減で括ることができる。
参考として下記にスケールアップ/アウト、スケールイン/ダウンにおける図をまとめたので貼付しておく。
主な参考資料
記事作成にあたり、参考にさせて頂いている資料は以下の通り。
- 2022年版 ニュー・クイックマスター 6経営情報システム
- 中小企業診断士試験クイック合格研究チーム
- 2022年版 過去問完全マスター 6経営情報システム
- 過去問完全マスター製作委員会
基本は上記の解説を参考にまとめているが、必要に応じWeb検索や別書籍を参照することもある。