戦略経営論 競争力とグローバリゼーション

マイケル・A・ヒット他の著書である「戦略経営論 競争力とグローバリゼーション」(以降、本書とする)を読了した。

今回はその概要を紹介したいと思うが、具体的な学びは他経営戦略の書籍の内容も交えまとめたいことから、触りの紹介に留めさせて頂きたい。

概要紹介

本書は米国の大学のMBAコースで用いられている書籍であり、内容は多岐に渡る。

ASPモデル(Analysis – Strategy – Performanceモデル)と呼ばれる、戦略経営のプロセスに沿って内容が展開されており、

  • 戦略経営のプロセス (第1章)
  • 外部環境分析 (第2章)
  • 内部環境分析 (第3章)
  • 戦略の策定 (第4〜9章)
  • 戦略の実行 (第10〜13章)

といった形で、経営戦略を網羅的に説明してくれている一冊である。

網羅的に説明しているということもあり、600ページを超える分量ではあるが、経営戦略全般を扱っているため、本書が手元にあれば、経営論の辞書的な意味合いとしても活躍してくれると期待している。

経営学の教科書として用いられているのには納得できる内容であり、この一冊を羅針盤に、より深く経営戦略を学びたくなった際には、より専門的な書籍を読むのが良いと考える。

所感

経営学の知識の無い私にとって、体系的に経営戦略を学ぶにはどうしたら良いか考えた末に選んだ一冊が本書である。

600ページを超える分量で、読了するのにそれなりに時間を要したが、経営戦略全般を学びたいという期待にしっかりと答えてくれた。

本書に掲載されている事例も最近のものが多いことから、ビジネスパーソンの方であれば、身近に感じられる内容が多いのでは無いだろうか。

時折、解釈が難しい表現が用いられている点が無いわけではないが、各章の最後には要約がついているため、振り返るのに役に立つと思う。

私もこの一冊を起点に他の経営戦略の書籍の道を踏み出していきたいと考えている。