Spring解体新書
今回は田村達也 著「Spring Boot解体新書」(以降、本書とする)についての学びをまとめる。
概要紹介
本書はJavaプログラムでWebアプリケーションを作る際に利用される、Spring Bootと呼ばれるフレームワークの解説書である。
Spring Bootを使うことで、本来であれば自分でアルゴリズムを考えて書かなければならないようなロジックもほんの数行で書けて実装できる。
私は知らなかったのだが、一般企業にてJavaでアプリケーション開発をする際には必ずと言って良いほど、Springのフレームワークは利用されるらしい。
そのため、一度Springのフレームワークに触れるということは、コーディング部分をアウトソースしてしまっているような立場においても、アウトソース先の企業がどういった環境でコーディングを行なっているのかを理解するのに役立つだろう。
本書からの学び
私はJAVAでのプログラミングは経験が無く、今になってもう一度学び直しを図った人間である。
そのため詳しい解説はできないが、実際に本書を読みながら自分のPC上に環境を構築していくことで、以下のような部分は学ぶことができた。
- Spring Bootを利用した環境構築の方法
- どんなものをインストールしなければならないか
- プログラムを書く上でのディレクトリ構成
- 基礎的なSpring Bootを用いたJavaプログラムの書き方
- HTML・CSS・Java Scriptとの関係
- Javaプログラムを書くうえで必要な概念思考
- DI、AOP、REST、JPAなど
また、本書の内容とは関係無いが、以下のような点も学ぶことになるだろう。
- プログラムが上手くいかない時に諦めない忍耐力
- 私は環境構築が上手くいかず、最初の数日間はプログラムを全くかけずにインストールに悩みまくっていた。
Mac PCや古いWindows PCでインストールを試したり、複数種類のEclipse(IDEと呼ばれるプログラムを書くためのアプリ)をインストールしたりして、何とか解決することができた
- 私は環境構築が上手くいかず、最初の数日間はプログラムを全くかけずにインストールに悩みまくっていた。
- トラブルシュートの探し方
- 上記にも通じるが、何かエラーになると必ずGoogle先生を頼ることになる。
エラーメッセージの検索の仕方によって、解決方法を紹介してくれているページが表示されるかが変わるため、エラーメッセージからのトラブルシュートのレベルは間違いなく上がる。
- 上記にも通じるが、何かエラーになると必ずGoogle先生を頼ることになる。
所感
プログラミングは、何度も読んで書いて成長していくものであり、初めてプログラムを学ぶ人が本書を読んだからといって、すぐにプログラムが書けるようにはならない。
実際、本書を読み終えた私もSpring Bootを利用してプログラムが書けるというような実感は湧いていない。
だが、本書を読みながら指定された環境を構築し、ソースコードをコピーアンドペーストして実装させていくことで、Javaのプログラミングってこういったものなのか、巷で用いられているSpring Bootってこういったフレームワークなのかという、さわりの部分は十分学ぶことができると思う。
一方で、Javaのプログラミングの書き方を全く知らないで、本書から入るとかなり手こずるかもしれない。
一度Springフレームワークを用いないJavaの入門書や研修などでJavaだけのプログラムを学んだ後で、Spring Bootを用いた本書でプログラムを書く方が最も効率が良いと思う。私もこのアプローチをとっている。