「声を上げれば世界は変わる」SNSからのメッセージ

本記事は、『PURPOSE パーパス 「意義化」する経済とその先』(岩嵜 博論、佐々木 康裕著、以降本書とします。)からの学びをまとめています。

私の中でパーパスという言葉を理解したいと思い読み始めた一冊です。今回はその中の一説、若者世代の成功体験についてを述べている「声を上げれば世界は変わる」という点についてまとめます。

「声を上げれば世界は変わる」

SNSを通じて自分の思いを伝える、意見を伝えるという情報発信は当たり前の社会になってきています。

ぎりぎりミレニアル世代の我々でもそう感じているのですから、Z世代の若者の皆さんにとってはあたり前というレベルで浸透しているのだと思います。

発信する内容は人それぞれだとは思いますが、若者世代にとっては社会課題に対しても積極的に声をあげることに抵抗が無いことを本書では言っています。

ミレニアル世代やZ世代は、このように社会課題に対して、積極的に声を上げることに対してあまり抵抗がない。

加えて、彼女ら/彼らは、クリエイティブに、自分達らしい方法でデジタルツールを駆使しながらオピニオンを発しているが、この流れは#MeToo 運動以降、特に活発にみられるようになった。

グレタ・トゥーンベリさんのスピーチ

「声を上げれば世界は変わる」として、本書で挙げられている例が、グレタ・トゥーンベリさんの国連でのスピーチです。

私も当時、ニュースになっているのを少しだけみた記憶があります。

想いが届き国連へ

彼女は気候危機について非常に高い課題意識を持っており、初めは一人でその問題について戦っていたそうです。

路上での抗議活動以外でもSNSなどのデジタル・ツールも用いて発信していった声が著名人にも届き、国連でのスピーチに至りました。

そのスピーチが以下の動画になります。

内容もさることながら、彼女は英語を第二言語として話していますが、とても聴きやすく、英語を学ぶという点でも有効なスピーチだと思います。

そして、その活動の姿は映画へ

今回の記事でグレタさんを調べるまで知りませんでしたが、そのエピソードが映画にもなったようで、先日公開されました。

最近は普段映画を見ない私ですが、この映画は久しぶりに観てみたいと思いました。

以下がその紹介トレーラーです。

自分の声の価値が高くなりつつある

グレタさんの例でもそうですが、SNSといったデジタルツールを用いることで、一般の人々の声の影響力が高まり、誰でも社会に声を発しやすい時代になりました。

こうした点は企業の存在意義を考える、パーパスを考える上でも無視できない点になってきています。

特に環境問題においては、企業にとっても重要な検討事項として挙げられており、様々企業で環境対策が取られるようになってきています。この辺りは次回にでもまとめていきたいと思っています。

OK, Boomer

最後に若者達の興味深い表現として「OK, Boomer」という表現が紹介されています。引用にて説明します。

「OK, Boomer」ベビーブーマー世代や年長世代が、社会の変化を正しく理解せずに発する意見に対して、若者世代が、冗談、皮肉、批判の意図で使う言葉だ。

年配世代からの見下した態度にうんざりした若者達による、もういい、わかった、勝手にしてくれ、自分達は気にせず前に進むからーという反撃と冷笑が、そこには込められている。

この言葉には、若者達の社会課題を解決するために、臆せず前へ進むんだという強い意志が感じ取れます。

我々世代にとっては、それだけ強い意志を持つ若者世代の意見を尊重すべきですし、彼らの起こすムーブメントによる変化にも対応していくべきなのでしょう。

こうした動きは、インターネット空間だけに止まらず実社会にも浸透していくことになる。若者が大人の作った社会規範に合わせる形で意見を修正するのではなく、大人世代が意見を柔軟に修正することを求められる局面も増えてくるはずだ。

上述の引用は、私の中にとても響いた一説です。

大人世代は若者世代にとって指導する立場になることもあります。しかし、その一方で若者達の起こす変化・修正を理解し、受け入れる準備もしなければならないのだと感じました。

この言葉はしっかりと私の胸に留めたいと思います。

今回に記事はここまでですが、継続してパーパスへの学びをまとめていきたいと思います。