「やり抜く力」の鉄人に共通する4つの特徴④

※本記事は、アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』からの学びをまとめています。

「GRIT やり抜く力」では、成熟した「やり抜く力」の鉄人たちには共通点があるということを述べています。

第一回の記事では「興味」、第二回の記事では「練習」、そして第三回の記事では「目的」をとりあげました。

今回は最後となる4つめの特徴をまとめます。

4つの特徴④:<希望>

4つのうちの最後の特徴は「希望」です。

どんなにやり抜く力が高いからといって、諦めそうになったり、不安になったりすることはあります。

そんな時に大切になってくるのが「希望」です。

<希望>・・・、希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」だ。

本書では、興味、練習、目的のあとに希望を採り上げるが、希望は「やり抜く力」の最終段階だけでなく、あらゆる段階に欠かせない。



やり抜く力の鉄人の代表であるアスリートの方々の「目的」は、一朝一夕では達成できないことがほとんどです。

例えば、オリンピックであれば四年に一回ですし、サッカーのワールドカップも四年に一度、プロ野球の日本一でも一年に一度できるかできないかです。

甲子園を目指す高校球児でさえ、最上級生として挑む甲子園の舞台は、三年間に春・夏の二回しかありません。

それだけ長期的な期間において準備をしていくということは、途中で不安になったり、諦めたくなるような時期は必ずあります。

怪我や大会での敗退、オーディションなどの選考での落選、こういった経験は自分の可能性を否定されたと、自尊心が傷つけられる結果になることでしょう。

しかし、そんな状況を経験しも「希望」を持ち続け、何度も立ち上がり続けた人たちが、「やり抜く力」の鉄人へとなり、目的を達成していくのです。

「希望」は諦めないための灯火

私は「希望」は諦めないための心の灯火だと考えています。

誰だって失敗や挫折を経験すれば、今の現実から逃げ出したくなることはあるでしょう。そんな中においても、「希望」を持ち続け、何度でも立ち上がることが「目的」を達成するためには必要です。

本書において印象的な一節がありますので、最後に引用を紹介します。

最初の一歩を踏み出すときからやり遂げるときまで、ときには困難にぶつかり、不安になっても、ひたすら自分の道を歩み続ける姿勢は、はかり知れないほど重要だ。

私たちはときに大小さまざまな挫折を経験して、打ちのめされる。

打ちのめされたままでは「やり抜く力」も失われてしまうが、立ち上がれば、「やり抜く力」を発揮することができる。



辛い状況下でも諦めず、自分はできる、目的を達成できるという「希望」を持ち続け、努力を続けることで、自然と「やり抜く力」は身につき、発揮されていきます。

その繰り返しが「目的」を達成しやり遂げた人たちである「やり抜く力」の鉄人となるための、最後の特徴です。


継続こそが簡単なようで、一番の難題です。

どれだけ可能性を秘めた原石でも磨き続けなければ輝きを放ちません。

そこには自分を信じる「希望」が必要です。


「やり抜く力」の鉄人に共通する4つめの特徴は、私にとって非常に学びのある特徴になりました。