「やり抜く力」の鉄人に共通する4つの特徴②
※本記事は、アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』からの学びをまとめています。
「GRIT やり抜く力」の書籍の中において、成熟した「やり抜く力」の鉄人たちには共通点があるということを言っています。
第一回の記事では「興味」をとりあげました。
今回は二つ目の特徴について考察していきます。
4つの特徴②:<練習>
4つの特徴のうち、2つめの特徴は「練習」です。以下に本文を引用します。
<練習>「粘り強さ」のひとつの現われは、「きのうよりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないことだ。
だからこそ、ひとつの分野に深く興味を持ったら、わき目もふらずに打ち込んで、自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする「練習」励む必要がある。
自分の弱点をはっきりと認識し、それを克服するための努力を日々繰り返し、何年も続けなければならない。
以前達成の方程式の記事において、努力は二回影響するということを書きました。
「やり抜く力」が高い人というのは、自分の設定した目標を「達成」するために、来る日も来る日も練習を惜しまず続けられる人を指すと考えています。
今の自分に満足することなく、より高いスキルを得るために努力し続け、日々練習に打ち込む。
この姿勢を継続してきたからこそ、「やり抜く力」が高いのでしょう。
「やり抜く力」というものは、先天的に得られるものではなく身につけることのできる力です。
「やり抜く力」の鉄人たちも、「練習」を重ねることで「やり抜く力」が身についたのだと私は考えます。
練習し続けてきたから「やり抜く力」が高まった。
そう考えるほうが、自然ではないでしょうか。
うまくなりたい意識を持ち続ける
続いてもう一節、「練習」に関する引用を続けます。
また、「やり抜く力」が強いということは、慢心しないことでもある。
分野を問わず、どれほど道を究めていても、「やり抜く力」の鉄人たちは、まるで決り文句のように「何が何でも、もっとうまくなりたい!」と口にする。
この考え方は世界で戦うアスリートの方々にとっては共通認識なのかもしれません。
オリンピックでメダルを取りたい、プロ野球選手になって記録を達成したい、そういった具体的な目標もあるかもしれませんが、その根底には、
「もっとうまくなりたい」
という意識があるのだと思います。
始めは「興味」から入りますが、そこから先は
「何が何でも、もっとうまくなりたい」
という意識が重要です。
今の自分に慢心せず、少しでも今の自分より上手くなりたい。
その思いを持ち続けることこそが、結果的に「やり抜く力」の鉄人へ導いてくれるのかもしれません。