「努力」の影響と重要性
※本記事は、アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』からの学びをまとめています。
「努力と才能の「達成の方程式」」の記事にて「達成の方程式」を説明し、「努力」は2回影響することをお話しました。
もう一度「達成の方程式」を振り返ると、
- 才能 ✕ 努力 =スキル
- スキル ✕ 努力 = 達成
で表されます。
「才能」が「スキル」習得のための速さを左右しますが、「才能」に加え「努力」をしなければ「スキル」の習得はできません。
そして、「スキル」を習得した後、設定した目標を「達成」するためには、「スキル」を磨くための長期的な「努力」が欠かせません。
今回はその「努力」に関するお話です。
「2倍の才能」があっても「1/2の努力」では負ける
アンジェラ・ダックワース著『GRIT やり抜く力』(以降、本書)においては、「努力」の重要性を説いており、タイトルのように述べています。下記に該当箇所を引用します。
私の計算がほぼ正しければ、才能が人の2倍あっても人の半分しか努力しない人は、たとえスキルの面では互角であろうと、長期間の成果を比較した場合には、努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまうだろう。
スポーツや音楽、学術研究においても、一定の成果を収めるためには「スキル」を習得してからが重要で、「スキル」を得るまでの「努力」より、長期的な「努力」が求められます。
つまり、どれだけ「才能」あふれる人物でも、「努力」を怠れば、長い間「努力」を積み重ねた通常の人に追いつかれ、追い抜かれてしまうでしょう。
「達成の方程式」における、2つめの等式の方が重要度が高いのです。
「今日、必死にやる」より「明日、トライする」
このタイトルの言葉は、本書の中の私の好きな一節です。
やり抜く力が高い人とは、毎日の地道な「努力」を積み重ねることができる人、であると私は理解しています。
本書では、その表現を「トレッドミルに乗り続ける」として表していますが、印象的な一文をご紹介します。
私たちは、新しいことを始めても長続きしないことが多い。
しかし「やり抜く力」のある人にとっては、一日にどれだけ努力することかより、くる日もくる日も、目が覚めたとたんに「きょうもがんばろう」と気合を入れ、トレッドミルに乗り続けることが重要なのだ
この一文は、一日だけ無理して頑張るよりも、毎日の努力を重ね続けることの重要性を教えてくれています。
その努力の継続こそが、やり抜く力を形成する上での重要な要素になるのだと私は考えています。
「才能」溢れる人はその「才能」に溺れることなく「努力」の重要性を認識し、
「才能」が無いと劣等感を抱く人は、諦めずに「努力」を継続する、
ということが「達成」への近道なのでしょう。
私は明らかに後者だと考える方ですので、小さな努力でも続けることだけは怠らないようにする所存です。
おわりに
「達成の方程式」からは、とても学びを得ることができました。
そして、「努力」の重要性を改めて認識することできたように思えます。
また別の機会に「GRIT やり抜く力」についての学びをまとめる予定です。