投手としての悔し涙

先週の日曜日に練習試合があり、長男が先発した時のことです。

この日は調子が良くなく、三回11失点という、ここ最近の試合の中ではかなり悪い結果でした。

四死球も4、更には2本のランニングホームランを打たれるという厳しい内容です。

チームの仲間が近くにいる間は普通にしていたようでしたが、帰宅してから敗戦の悔しさが溢れたのか、何も語らず涙を流す長男がいました。

「今日の試合に勝てなかったのは僕のせいだから・・・。」

ただそれだけを語り、しばらくの間ソファから動かず、ただただ涙を流すばかりでした。



エラー絡みや、ツーランスクイズなど相手の好プレーで失点している部分もあるので、100%長男の投球が悪いという訳ではありません。

ですが、ピッチャーとしてマウンドに立つ以上、失点を最小にする責任はつきまといます。


長男の思いの中には、自分のピッチングで勝利を呼び込みたいという思いがあったのでしょう。

その期待に答えられなかったことが、彼にとって何よりも悔しかったのかもしれません。



普段から傍にいて様子を見ている私でも、長男がここまで悔しさをにじませて涙する姿を見るのは始めてでした。

試合の結果は事実として受け止めねばなりませんが、今回の敗戦から得られた経験は、長男の心の成長として捉えると、貴重な一戦だったのではないかと思います。

実のところ、長男がこれだけの思いを持ってマウンドに立っているということを知ることができて安心したという面もあります。

幸い敗戦は練習試合。今日の日を糧に、また新たな一歩を歩んでほしいと願っています。



長男が今後も投手になることを望み、マウンドに立ち続けたいというのなら、みんなの期待を背負って投げ続けなければなりません。

調子が良い日も悪い日もあります。ストライクが取れる高さやコース、球種も毎回変わります。

その状態を投げながら把握して、自分の中で修正し安定して投げ続けることが必要だと私は考えています。

今回の一戦をどう次の試合につなげるか。これから長男と一緒に考えていきたいと思います。



今週末はまた大会です。

練習試合の敗戦の結果もありますから、登板機会があるかはわかりませんが、いつでもマウンドに立てる準備はする予定です。

この敗戦が良い経験になったと言えるように、また親子二人三脚で頑張っていきたいと思います。