成長の夏季大会準決勝

5月30日、先週勝ち抜いた市内夏季大会の準決勝が行われました。

ギリギリまでどちらが勝つかわからない試合展開で、最終回となった6回に同点ホームを踏むことが出来ず敗退となりました。スコアとしては5-6での惜敗です。

今回も長男、個人の視点で試合内容を振り返りっていきたいと思います。

打順とポジション

まずは打順とポジションです

  • バッター3番
  • ポジション
    •   1回:ショート
    • 2~5回:ピッチャー

打順は変わらずバッター3番での出場。

守備は初回にショートにつきますが、先発のエースピッチャーが足を痛めていることがわかり、急遽2回から登板。そのまま最後まで投げきるという形となりました。

投球面の振り返り

それでは投球面の振り返りです。

投球成績

以下がこの日の試合の投手成績になります。

  • 投球数:
    • 2回:21球、3回:7球
    • 4回:19球、5回:18球
    • 計:65球、平均:16.25球
  • 成績
    • 被安打:2、失点:2
    • 四球:2、死球:0、奪三振:4

4回を投げ、1回平均約16球という結果となりました。

3回が7球で3アウトに取れたことが大きく、球数はこれまでと比べる少し省エネできたかなという印象です。

準決勝という舞台、かつ豪打を誇る相手打線に、四回を投げて2四球2失点という結果は、数字から見てもよく投げた言って良いでしょう。

私がこれまで見た試合の中で、ベストピッチングでした。

投球内容

ここからは試合内容を振り返りつつ、具体的に振り返ります。

課題の立ち上がりは合格点

初回に4失点を喫し、0-4となった二回の表に3点を返します。

4-3の試合はまだまだわからないというところまで戻した状況でマウンドに立ちました。

八番バッターからの始まりで、大事な初球はしっかりとストライクを取り、先頭バッターを三振に取ります。

その後、九番バッターにセンター前を打たれますが、後続の一番・二番を共にセカンドゴロに抑え、1失点で切り抜けました。

打たれた後にも落ち着いて最小失点で切り抜けられたことは良しとし、立ち上がりは合格点で終えることが出来ました。

緩急を活かす好投球

長男の直球は他のピッチャーに比べ決して速い球ではありません。

むしろ同級生の投手候補の子供たちと比較したら遅い方の部類に入ると思います。

しかし、長男はその弱みをしっかりと受け入れ、緩急を活かす投球をこの試合でみせてくれました

今の長男ができる一番のピッチングでした。

特に四番バッターとの対戦では、2打席中、2打席を三振に抑えます。

この四番バッターの対一打席の5球目、カウント1-2から投げたスローボールが見事にストライクゾーンに入り見逃し三振(振り逃げアウト)となります。

そして、この日の二回目の勝負となる五回裏も圧巻でした。

直球なのかスローボールなのかを絞らせないピッチングで相手を翻弄します。

  • 一球目:直球(ファール)
  • 二球目:スローボール(ストライク)
  • 三球目:スローボール(ファール)
  • 四球目:直球(空振り三振)

打者として、直球とスローボールのどちらが来るかわからないという心理状態は、バッティングに迷いを生じさせます。

準優勝チームの四番バッターに対し、狙い球を絞らせず2三振を取る投球ができたということは、本人の自身に繋がるものと考えています。

この緩急を活かすという強みとして、今後も頑張ってほしいです。

要所要所で深呼吸

この日の試合展開もシーソーゲームで、プレッシャーは相当のものだったと考えます。

そんな中印象的だったのが、要所要所でゆっくりと深呼吸をしているところでした。

どんな方法でも良いので、精神的に落ち着いた状態で投球に挑むことは良いことです。

特に指導した教えたわけではありませんが、本人の心を落ち着かせるための振る舞いを実戦で学んだのだと思います。

今回のような試合展開を経験することで、投手としての心構えも磨くことが出来たのではないでしょうか。

打撃面の振り返り

ここからは打撃面の振り返りです。

打撃面の成績は、

  • 2打数1安打、2四球

という結果で、四回打席に立って三回出塁できていることから、この日はチームへ貢献出来た方かなと考えます。

簡単に3人で終わらせない

この日も自チームが先攻となった日でした。

先頭バッターがショートゴロ、二番バッターがライトフライで2アウトとなり、相手投手がペースを掴むきっかけを与えそうな状況で回ってきます。

しかし、今日は初球をうまく打ち、レフト線へツーベースを放ちます。

結果的に四番バッターが倒れ0点で初回を終えますが、こっちの打線は簡単に終わらないぞ!という心象を植え付けることができた安打になったように思えます。

ナイスバッティングでした。

課題は走塁、勝負の三盗

時間制限で最終回となった六回表、1点差で負けている状態で2アウトとなり長男が四球を選びます。

盗塁で2塁まで進塁し、最後のチャンスをかけて勝負の三盗を狙います。

この日のピッチャーは、比較的モーションが大きくゆっくりめだったことから出たサインです。

キャッチャーは良い送球をする子でしたが、1点のために勝負に出た三盗でした。

しかし結果は1mくらい手前でアウトになりかけます。

長男が途中で止まったことから、ランダウンプレーとなり、最終的には相手チームのエラーでホームギリギリまで走りますがアウト。

これがこの日最後のアウトとなりゲームセットなりました。

このプレーから、

  1. 走塁のリードの感覚が狭いこと
  2. 盗塁のスタートに課題があること

この2つの課題が顕在化しました。

長男の足は特別速いというわけではないので、リードとスタートをそれを補う必要があります。

今週からは走る系のトレーニングの中に、スタートダッシュの練習も取り入れることにしていく予定です。

手に届く距離まできている

今回の準決勝、1点差での敗退となりましたが、正直な試合前の評価では、大差で相手チームに軍配があがるというのが周囲の印象でした。

実際、これまでの自チームの試合結果と相手チームの残した大会結果を見ると、明らかに相手チームに分があるように見えます。

しかし、この日の長男やチームメンバーの勝ちたいという気持ちが、周囲の印象を大きく裏切ってくれました。これは本当にうれしい誤算です。

まさに日々成長していると言っても過言ではありません。

長男の投球も低めに集まりだし、立ち上がりの大量失点を喫するという課題も解消されつつあります。

この日の試合のような、緩急を活かしたピッチングが常にできるようになれば、ピッチャーとしての存在感も高まると考えています。

並行して、球速を高めるための筋力向上のトレーニングなども地道に続ける予定です。

準決勝を1点差で敗退したことで、優勝が決して届かないものではないということがわかりました。

次回の大会には、また一歩成長した姿で試合に挑めるよう、これからも長男と共に努力を続けたいと思います。