採用基準
久しぶりに読書の学びをまとめたいと思います。
少年野球の活動が忙しくなりだして、読書の振り返りができないことが続きましたが、こういった自己研鑽は続けないといけないですね・・・。
さて、今回はリーダーシップについてを学んだ一冊です。
今年度は多読だけではなく、学びの多かった本についてはしっかりと内容を振り返ることも意識をしてアウトプットをすることを心がけています。
時間は要しましたが、記事としてまとめたことによって大きな学びを得られたように思えます。
本書を読もうとしたきっかけ
本書は別の本からの数珠つなぎ形式で読み始めた本になります。
「世界標準の経営理論」という本を読んでいる中で、本書の紹介があったのがきっかけでした。
世界標準の経営理論では、経営学として複数のリーダーシップ論が紹介されていますが、本書は学生や若者にもわかるように、リーダーシップとは何かわかりやすく書かれています。
著者について
本書の著者は『伊賀泰代』さんという方で、マッキンゼー・アンド・カンパニーで採用マネジャーを12年お務めになられた後、独立されています。
読書からの学びや気づき
それではここからは、本書からの学びや気づきをまとめていきます。
本記事を読書からの学びの概要し、5つの視点でリーダシップに関する学びを整理します。
それではここからは、読書からの学びをまとめていきます。
読書からの学び
企業が求めたい人材の資質は同じ
本書で目指したのは、「これからの時代にグローバル・ビジネスの前線で求められるのは、どのような資質を持った人なのか」という点、ならびに「日本ではなぜそれらの資質が正しく理解されていないのか」という根本的な原因を救命することです。
良くグローバル人材が日本には必要だということが世間的にも叫ばれています。
しかし、世界で戦うための資質と、日本で戦うための資質が同じであるにも関わらず、異なるものとして表現され認知されてしまっていることに、課題意識を感じたことがきっかけで本書を執筆することとしたようです。
なぜリーダシップが必要なのか
世の中には、「どうすればいいのか、みんなわかっているが、誰も何もやろうとしないために、解決できないまま放置されている問題」が溢れています。・・・自分の言動を変えるのは自分一人でできるけれど、自分以外の人の言動は、リーダーシップなくしては変えられないのです。
この引用はリーダシップの必要性をうまく表現していると思います。
世の中の問題を解決するには一人では解決できません。組織や団体含め、他の人の力を借りなければ解決することができない問題がほとんどです。
そういった時にまずはじめに求められる能力がリーダシップです。
後々、別記事にもう少し掘り下げてまとめていきますので、よろしければご覧下さい。
リーダーは一人でなくて良い
リーダシップを学ぶにあたり、誤解される点はリーダーは一人であるべきという考え方です。
その誤解について、うまく言い表している一節を引用します。
日本人の多くは、「リーダーは、ひとつの組織に一人か二人いればいいもの」と考えています。その他の人はあまり強い主張をせず、リーダーの支持に従って粛々と動くほうが、組織全体としていい結果に繋がると考えているのです。
確かにカリスマ的な存在感を放ち、物事を推し進めていくようなリーダシップタイプもあるようですが、本書ではそれを推奨することはしていません。
全員がリーダーシップをもつ組織は、一部の人だけがリーダシップをもつ組織より、圧倒的に高い成果を出しやすいのです。
むしろ、上記の引用が示すように、一人一人がリーダシップを発揮し行動をすることを推奨しています。
これは学術的にはシェアードリーダーシップと呼ばれるリーダシップスタイルのようで、私はこの考え方がとても腑に落ちています。
リーダシップは学び鍛えることができる
アメリカのビジネススクールでは、・・・リーダーシップを鍛えるための研修が頻繁に行われています。これらは、「リーダーシップとは、学び、鍛えるべき資質である(=Trainableなスキルである)というアメリカ社会の認識をよく示しています。」
少し意外に感じられる方もいるかもしれませんが、アメリカのビジネススクールにおいては、リーダシップとは鍛えられるスキルであるという考え方が浸透しています。
世界的に有名なリーダーというと、大統領の名前や世界的に著名な起業家などの名前が出てきます。
そして、その方々の振る舞いと結果だけに着目してしまうと、一般人な自分たちに手に入れることのできないものであると勘違いされがちであることから注意が必要です。
それならリーダシップとは、どういった行動や振る舞いをすれば培われるのでしょうか。
本書はその問いにも答えてくれています。
以下の記事にて、私なりにまとめていきますので、本書を読み進めるための導入として御参照下さい。
詳細は是非本書をお読み頂きたいです。
本書を読み終えて
本書はフレッシュな若手ビジネスマンや、これから仕事をする就職活動中の学生に読んでほしいと感じた一冊でした。
本書は実体験や著者の方の考えをもとに、リーダーシップについて平易な言葉でまとめられており、学術的な難しい表現はほとんどありません。
読書が得意でないと感じる人が読んでも、すいすい読める一冊だと思います。
本書自体は2012年に出版された本ですが、内容は今でも色褪せることはありません。
漠然とでもリーダーシップってなんだろう、リーダーってどういう人のことを言うのだろうと思ったのであれば、是非一度本書を読んでほしいです。
それだけ学びの多かった一冊でした。