最後の1年、初めての大会を振り返る②
4月25日、最高学年となった長男が先発し、挑んだ大会がありました。
試合内容は決して悪くはありませんでしたが、8-4で敗戦となりました。
今回は、長男、個人という視点で振り返り、今後の課題を見つけていきたいと思います。
前回(リンクは『こちら』)は試合成績の視点で振り返りました。今回は試合内容から考察していきます。
試合内容からの振り返り
それでは試合内容からの振り返りをしていきます。
投球・守備面
まずは投球・守備面での振り返りです。
初回、緊張とうまく付き合えるか
この日は後攻で始まり、長男が先発でした。
初めての最高学年での大会、かつ、先発マウンドということで、遠目から見ていても長男が緊張していることがわかりました。
初球は落ち着いてストライクゾーンに投げたものの、二球目以降、高さが合わずにフォアボールになってしまいます。
その後、1番バッターが二塁、三塁への盗塁を決め、ノーアウトランナー三塁となったところで、2番バッターにセンターフライを打たれ、タッチアップで1点となります。
この回、バッター3番以降は立ち直り、1失点で切り抜けますが、この緊張に対する耐性は今後身につける必要があるなと感じました。
バッター3番に投げたスローボール
そのバッター3番との対戦で、今後長男の武器となるであろう投球がありました。
それが「スローボール」です。
カウント2-2の5球目に、長男が少し山なり気味のスローボールを投げました。
これがうまく相手のタイミングを外し引っ掛ける形で打ち取れ、ショートゴロとなりました。
少年野球では変化球が禁止のため、このタイミングを上手く外すスローボールが上手く機能する事が見てとれた打席です。
直球が早くない長男にとっては良い武器になるのではないかと感じたワンシーンになりました。
直球を投げたあと、スローボールを正確にストライクゾーン投げ込むのは簡単ではありません。
今後もコントロールの精度を上げて、投げたい時にゾーンに投げ込めるようにすることが長男の課題の一つと考えています。
牽制も武器になりうる
そしてもう一点、ピッチャーとして今後武器になると思ったのが牽制です。
特に二塁牽制が上手で、この日も「おっ!」と思ったシーンがありました。
バッター4番をフォアボールで出塁させてしまい、盗塁でランナー二塁になります。 その時に三盗を狙っていた二塁ランナーに牽制をしかけます。
これが見事なタイミングで、ランナーが飛び出します。
結果的にこのプレーはセカンドが送球を弾いてしまい、アウトにはできませんでしたが、良いプレーだったと思います。
相手チーム主軸の6年生を牽制で捉えアウトにできそうになるまでのプレーができたというのは、今後に繋がる良い経験だったと考えます。
ピッチングだけでなく、牽制の腕も磨いてもう一弾レベルアップを図ってもらいたいところです。
投手交代しても守備力を落とさない
そして次は、ピッチャー以外の守備面です。
今のチームではショートの6年生、サードの5年生、ファーストの6年生、そして長男の4本体制でピッチャーを繋ぎます。
つまりは投手交代時に内野の大半を守れる必要があることから、これはこれで結構大変な役回りだと考えています。
この日の長男は、
- 四回からサードとピッチャーの交代
- 五回からサードからショート (1→5、5→6、6→1の三角交代)
という投手リレーとなります。
こういった投手交代時にも守備力を落とさずプレーができていたことは、この試合の収穫でした。
こういった良い面は今後も続けていってもらい、今後もチームへ貢献できるプレーを魅せてほしいです。
打撃・走塁面
ここからは打撃・走塁面を振り返ります。
盗塁スタートに課題、三盗も狙えるように
初回に1失点した状態で、裏の攻撃が回ってきます。 相手チームの投手が立ち上がりに苦しみ、ストライクが入らない状態が続いていました。
ワンアウトランナー無しで、三番の長男の打席がまわり、長男もフォアボールを選びます。
二塁への進塁はパスボールでの進塁となりましたが、その後、三塁盗塁のサインが出たようで三塁に走り出します。
しかし、小さめのリードとスタートのタイミングが遅く結果はアウト。
相手のキャッチャーの送球が素晴らしいということもありましたが、走塁はしっかりと課題として取り組まなけれればならないと感じたシーンでした。
反撃を狙う三回のレフトオーバー
続いて第二打席です。第二打席はワンアウトランナー二塁の状態でまわってきました。
結果はスイングを多少崩しながらも、しっかりとレフトへボールを弾き返しタイムリーツーベース。クリーンナップの役割をしっかりと果たした一打でした。
今までの長男の傾向は、ピッチングで頭がいっぱいでバッティングにまで気が回らないというような状況が続いていたのですが、その悪い状況を乗り越えることができてよかったです。
冬場の基礎トレで体力がつき、ピッチングにも余裕が生まれだしたことから、バッティングにも気を回せる体力と集中力がついてきたのだと考えています。
次回の試合以降もしっかりとこの投打のリズムを継続してもらいたいです。
第三打席の粘りの四球
そして第三打席。私としてはこの打席が一番記憶に焼き付いている打席です。
五回表に連打を浴びてしまい、8-3にまで差が広がります。さらには、五回裏は一番からの好打順だったものの、一番、二番が倒れツーアウト。
ここで長男の心も折れしまうのではないかと心配していましたが、打席に入った長男にそんな様子は全く見られませんでした。
初球から力強いスイングでヒットを狙い勝負をしていきます。
その後もストライクゾーンのボールや、際どい球はファールにして粘り続け、カウント3-2まで持ってきます。
10球目のボールが外に外れ、ついにフォアボールを勝ち取ります。
何とか塁に出ようという思いが伝わる印象深い打席でした。
悔しい敗戦を乗り越えて一歩一歩
この日の試合に敗戦したことで、悔しくないのかと言われれば嘘になります。それは子供達も一緒だと思います。
しかし、今回の試合のような全力を尽くした敗戦は、必ず次の成長に繋がるものと信じています。
この敗戦を経験した後、六年生の練習へ取り組み姿勢は変わりつつあるように感じています。
次の試合こそ勝つ!
その想いを胸に、次の試合へ向け努力を続けていこうと思います。