卒部生へ -未来を歩む君たちへ-
3月28日に私の所属する少年野球チームの卒部式行われました。
これから新しいステップを歩むもうとする卒部生への最後のメッセージとして何を話したら良いか悩みましたが、過去と未来を意識したメッセージにすることとしました。
最終的には
- これまでを振り返って
- 『やり抜く力』の重要性
- 未来を歩む君たちへ
- 怪我をしないための身体作りを
- 自分で考え、決めることのできるように
という、内容で話すことにし、番外編として、
- 本気で甲子園という地を目指すなら
という内容も懐に秘め、状況によって話そうと思っていました。
今回は卒部生へ伝えたメッセージの未来に焦点を絞った、『未来を進む君たちへ』の部分を、記事としてまとめます。
未来を歩む君たちへ
ここまでは、卒部生との思い出を話してきました。
そして、ここからは未来の君たちに送る言葉です。身体の面と心の面から、2つだけお話しさせて下さい。
怪我をしないための身体作りを
まずは、身体面です。身体面で私が伝えたいことは、
「怪我をしないための身体作りをしてほしい」
ということです。
これからの君たちはまさに身体的な成長期を迎えます。
身体が著しく成長するにあたって、より遠くにボールが飛ばせたり、球速が速くなっていくと思います。
しかしその反面、無理な身体の動き方をすることで怪我をしてしまう可能性も高くなります。
そこで重要になるのが、自分の身体をコントロールできるようになるための筋力と柔軟性を持つということです。
特に筋力を高めることだけを意識しすぎて、柔軟性が疎かになることもよくあるので注意して下さい。
筋力や柔軟性をを高めるための基礎は、既にこの4年間で監督が指導してくださっています。
少年野球チームでどんな練習をしていたっけなと振り返ってみてください。必ずそこにヒントがあります。
野球をやりたくてもできない。
それが一番悲しいことだと思います。
身体のどこかが痛いということは、必ず良くない動きをしている証拠です。
その身体からの信号に敏感になって、中学生になってもスポーツに全力で取り組んで下さい。
自分で考え、決めることのできるように
続いて心の面です。
心の面で私が伝えたいことは、
「自分で考え、自分で決められるようになってほしい」
ということです。
今、君たちが歩もうとする時代で、私達大人が歩んできた時と明らかに異なる点があります。
それは、「情報の多さ」です。
恐らく、これから君たちはスマートフォンを手に入れて、色々な情報を簡単に手に入れられるようになります。
その情報に振り回されないためにも、君たち自身が考えて、納得して決めるということが大事になります。
例えば、
- Youtubeであるプロ選手が「キャッチボールで喋るなって言っている」けど、コーチは「どんな時でも声を出せ」って言っている
- ある本では「フライを打て」と言っているけれど、練習では「ゴロを打てと言われた」
- 「ゴロを捕るときは必ず正面で取りなさい」と言われたが、インターネットでは「逆シングルでどんどん取りなさい」って言っている
というように、野球においての考え方は人によって様々です。
もちろん科学的な根拠に基づいて、こうした方が良いという言われる方法論はあります。
ですが、それが君たち自身にとって答えであるとは限りません。
こうした溢れる情報に直面した時、重要になるのが自分がどうしたいかということです。
周りの意見や考えはあくまで君たちにとってのアドバイスです。
最終的には、君たち自身が考え判断し、答えを出すようにして下さい。
他の人がこうしろといったから、僕はそれをやったという考えでは必ず立ち止まる時が来ます。
中学生のうちから、自分で考え決めるということを普段から意識するようにして下さい。
これを続けることができた自分とそうでない自分では、高校生になった時に明らかな違いが出てきます。
自立した心を持って、高校野球に挑むことができるよう、今から意識してみて下さい。
きっと、意識して良かったと思う日が来るはずです。