最高の体調 ACTIVE HEALTH
今回は「最高の体調 ACTIVE HEALTH」という本からの学びをまとめます。
ずっと書きたいと思っていたのですが、なかなか時間が取れず読んでから時間が経ってからのまとめとなってしまいました。
一方で、本書の学びをまとめることで、読み返す良いきっかけにもなったのですが、やはり素晴らしい内容を持つ一冊だと感じる本でした。
本書を読もうとしたきっかけ
私も30代後半になり、健康については興味を持つようになってきました。そんな中で本書を見つけ、Amazonでも評価も良かったことから読んでみることにしたのがきっかけです。他の皆さんが評価するように、とても学びの多い本でした。
著者について
鈴木 祐(すずき ゆう)さんという方が本書を執筆されています。慶應義塾大学SFCを御卒業された後に出版社勤務を経て独立されています。
非常に多くの科学論文を読破され、度重なる御自身の学者や専門医へのインタビューを基にヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がけている方です。
読書からの学びや気づき
ここからは本書からの学びや気づきをまとめていきます。
文明病とはなにか
まず最初に本書から学んだものとして御紹介したいのは、「文明病」についてです。引用させて頂くと、
「文明病」とは、近代社会によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。
としています。もっとも典型的な例は「肥満」や「鬱病」といったものも現代病に位置付けされます。
私も数年前までは明らかな肥満体型な人間であったことから、そういう意味では「文明病」に侵された人間の一人だと言えるかと思います。
「炎症」と「不安」が文明病を引き起こす
本書では、文明病を引き起こす要素として「炎症」と「不安」が関わっているということをお話してくださっており、それらの問題を解決するために考え方や取るべき行動を示してくれています。
現代の日本人の「炎症」の特徴
まず、現代の日本人における「炎症」の特徴として、私が捉えた感覚は「長い」と「じわじわ」です。
本書では狩猟採集民との比較を取り上げてくれていますが、現代の日本人の特徴だけ引用させて頂くと、
現代の日本人=体内で延々とくすぶる長期的な炎症がメイン。誰にでもわかるような症状は表に出ず、少しずつ不調が進行する。
と教えてくれています。
これは現代の日本人にとって、いかに「炎症」が表に現れにくく、かつ気がつくのが難しくなっているということを示唆してくれているのだと学びました。
世界で13人に1人が不安障害に苦しんでいる
そしてもう一方の「不安」ついてです。個人的には「炎症」についてより「不安」に関する内容のほうが学びが多かったから、少しフォーカスしてまとめていきます。
実のところ私はこれまで「不安」に悩まされる経験というのはあまり経験がありません。しかし、現代社会において不安障害に悩まされる人は年々増加している傾向にあるようです。本書では、
2013年にワシントン大学が44カ国のデータをまとめたメタ分析によれば、不安障害を患う人の数は全世界で13人に1人もの割合に達する
と、分析結果を持って教えてくれており、率直にこの結果に驚いたのは事実です。
そして、その中でも現代人に特有に不安として紹介してくださったいるのが、コミュニケーションの不安になります。
SNSのおかげで交流できる人の数は飛躍的に増えたものの、匿名の傘に守られた安心感のせいで必要以上に攻撃的な言葉を吐いてしまったり、不用意な書き込みに対して無数のユーザーからバッシングを受けたりと、その心理的なダメージの質と量は、古代の世界とは比べ物になりません。
私も諸々のSNSツールを利用していますし、仕事においてもチャットツールや社内ソーシャルサイトを活用して日々業務をしています。その中で何度も傷ついたり、逆に意図せず傷つけてしまった経験は多数あります。
SNSの世界では誰とでも繋がれる反面、文章を目にした人によって捉え方が異なるという性質も持つことから、私も文章表現にはかなり気を使っているところです。
本件に関連して私が最近思うこととして、さらには「相手の反応がない」ことによって起きる問題も、コミュニケーションの不安に通じていると考えています。
何かのコミュニケーションを開始した時には、相手からの反応がないと非常に不安にかられます。私もこの経験は良くあります。
クイックレスポンスは社会人の必要スキルだとは言われますが、ある程度デジタルデバイスに慣れている方でないと難しい側面もあります。
そういった点からすると、「相手にぶつけることによる不安」と「反応がないことからくる不安」の両面に気を配る必要があるなと感じています。
不安による代表的な4つの影響
それでは不安になることでどういった人体への影響があるのでしょうか。以下に代表的な例として4つ、本書の言葉を引用します。
第一に、慢性的な不安はあなたの記憶力を低下させます。・・・
第二に、不安はあなたから理性的な判断力を奪います。・・・
第三に、不安はあなたの死期を早めます。・・・
最後に、不安は不安を呼び込みます。
まさに悪いことしかありません。不安を抱えて日々を生きることに良いことはないということがわかります。
そもそもの不安の存在理由は「アラーム」であると本書では言っています。具体的には、
まだ正体が明らかではない生存の危機を察知し、事前に対策を取れるようにアラームをならす
という目的で人間が兼ね備えた機能になります。
私も思いますが、これは人間にとって必要な機能であるとは思いますが、やはり過剰に機能しすぎると、良くないということが本書を通じて理解することができまました。
本書ではこの「文明病」以外にも現代人における「腸」に関する問題や、「環境」から来る人への影響なども論じられています。
その一つ一つは、研究結果に基づき説明をしてくださっていることもあり非常に説得感があります。
私の本書からの学びからは割愛しますが、当該トピックに関しての有用な情報がまとめられていますので、興味のある方は手にとって読まれることをオススメ致します。
今回はここまでとして、次回には本書を通じて、健康に生きるために実践例を踏まえ、本書からの学びとしてまとめていきたいと思います。