デジタル・デトックスをやってみる
私はICT企業に務めているという職業柄、一般の方に比べパソコンの前に座っていることが多いです。
最近ではコロナの影響でワークススタイルが自宅でのリモートワークとなり、オフィスでは会議室に向かうような会議や打ち合わせも、PC上のみで行うというようなスタイルになりました。
こういった状況にあると常にブルーライトを浴びている状態となってしまい、眼精疲労や頭痛の原因になります。私も朝から仕事を開始し、夕方頃まで勤務を続けていると頭痛がすることがよくありました。
そこで少ない時間でもデジタルから離れる時間を取り入れようと思い立ちましたので、今回はそのデジタル・デトックスについてまとめてみたいと思います。
デジタル・デトックスとは
デジタル・デトックスとは、デジタル・デバイスを利用しない期間を一定期間設け、デジタル疲労からの回復・抑制を行うことだと理解しています。
一般的な説明としては、STUDY HACKERさんのページが良くまとまっていますのでリンクにてご紹介させて頂きます。
デジタル疲労が心身を蝕む
デジタル・デバイスを使い続けるためと、心身共に疲労することがわかっています。
まず身体的な疲労としては頭痛や眼精疲労などが症状として表れます。そして、そのような状態でスマートフォンなどを利用し続けていると、スマホ依存など心的な面へ影響を及ぼします。さらにはスマホは現代人の集中力を妨げ、生産性を下げる要素になることがわかっています。
デジタル疲労に関連する興味深い記事として、大正製薬さんとDIAMOND ONLINEさんのまとめられたページをご紹介します。
もうひとつ興味深い内容として御紹介したいお話として、
スマホの使用時間が長い人ほど社会不安のレベルが高いというデータや、自宅でスマホを使い続ける人は仕事のストレスが回復しない
といった報告があることを学びました。これは『最高の体調(ACTIVE HEALTH) -鈴木 祐著-』からによりますので、ご興味ある方は御一読ください。
心身が健康のうちに対策を
こうした状況も踏まえ、デジタル疲労から身を守り、デジタル・デバイス依存(特にスマホ依存)を起こさないようにデジタル・デトックスを行い心身をリフレッシュすることの重要性が高まっています。
著名人の方の例ですと、世界を代表するセールスフォース・ドットコム社のトップの方もデジタル・デトックスを実践されています。(『TRAIL BLAZER -マーク・ベニオフ著-』の中に記述があります。)
マーク・ベニオフさんは一日・二日というレベルではなく、休暇と交えて一週間~一ヶ月というレベルでデジタル・デトックスをなさっているようです。
私も色々と書籍や記事を読んでいるうちに、デジタル・デトックスの重要性を再認識するようになり、短い時間ながらもデジタル・デトックスをしてみようと思うようになりました。
実践!デジタル・デトックス
それではここからは、私が最近実践しているデジタル・デトックスについて記載していきます。
週に数回の運動でデジタルから離れる
まず初めにお話ししたいのは、運動と連動したデジタル・デトックスです。
運動をすると半ば強制的にデジタル・デバイスから離れることができます。それを逆手に取ることでデジタル・デトックスを実践するという方法です。
私は普段少年野球のコーチをやらせてもらっていることから、野球指導時は極力端末を触らないようにしました。そうすることで週末の半日程度はデジタル・デトックスを行っています。
運動とデジタル・デトックスは相性も良いことから、運動する習慣を取り入れて心身のリフレッシュを行うことは、一つの有効な手段になりますのでオススメです。
サウナ等に入りデバイスを持たない
私の通うジムは、ありがたいことに浴場とサウナが併設されています。こうしたデジタル・デバイスを持つことのできない場へ行くことでデジタル・デトックスの機会を増やしています。
特にサウナに入ることは健康的にも良いとされていて、近年サウナブームが起きているほどです。このサウナブームにあやかり、私もビギナーサウナーとして最近デビューしました。
一日トータル30分程度でも、リモートワークを終えた後でのサウナ+デジタル・デトックスは、翌朝に疲労感を残さない手助けをしてくれている感覚があります。
サウナに入った翌日と入らない翌日とでは疲労の蓄積感も違うことから、平日にこの対策を取り入れることは有効だと感じています。
スマホを見る時間をKindleに変更する
最後は主に寝る前の工夫についてです。
本来良くないとされる寝る前のスマホいじりですが、ついつい無意識のうちに行なってしまっていることが私の中では良くありました。
寝る前に本を読みたいけど暗いし読みにくい。かといって電気をつけるのも面倒・・・
という状況でこれまで手が伸びていたのがスマホでした。
そういった悪習慣に対応しようと考えたのが、手に取るモノをスマホからKindleに変更するということです。
「Kindleもデジタル・デバイスじゃないか!」
と思われる方は正しいです・・・。決してそれは間違っていません。
ですが、Kindleは書籍を読むことに重視しているデバイスです。そういった点からもKindleから出されるブルーライトはかなり抑えられています。これはスマホを見るよりかは遥かに眼精疲労を軽減してくれるものと理解しています。
寝る前にスマホに手を伸ばすくらいなら、Kindleに手を伸ばそうということで、今は意識的に行うようにしています。将来的には紙の書籍を読んで寝るという習慣にしていきたいのですが、今はその過渡期といった感じです。
結局、効果はあるのか?
この問いに対して定量的に回答することは難しいですが、私の実感として、
「デジタル・デバイスから離れた時間が長ければ長いほど、翌朝のリフレッシュ感は高まる」
ということは言えそうです。私の対策で言えば、週末の運動+デジタル・デトックスをした日の翌朝が、一番疲れもしっかり取れて寝覚めも良い感覚があります。
そして、リモートワーク後にサウナに入った時には、それに近しいリフレッシュ感が翌日にはあります。(良く言う「ととのう」という感覚に近いかもしれません。)
スマホ → Kindle変更は正直実感はあまり感じられないですが、日々の積み重ねとしてデジタル・デバイスから離れた状態で睡眠を取るための対策の一つと捉えていますので、継続していく事が徐々に心身改善へ近づけてくれるはず、と考えています。
まだまだ試し初めなので、1ヵ月、3カ月といった後でどのような状態になるかは、またの機会に記事にしてみたいと思います。
仕事や趣味を充実させるにもまずは健康第一です。
良い習慣を増やすことが健康への近道としてこれからも継続していきます。
参考文献
以下は今回の記事を書くにあたって参考にした書籍です。
上記二冊は健康という観点かは読んでおいて良かった本たちです。TRAIL BLAZERは自己啓発的一冊として読み始めた本でしたが、デジタル・デトックスに対する学びも与えてくれたのは意外でした。