シリコンバレー式最強の育て方
今回は読書からの学びと気づきをまとめます。実践的な一冊で即戦力に力を貸してくれる一冊でした。
本書を読もうとしたきっかけ
「チームを変える習慣力」という本を読み1 on 1ミーティングの重要性に気づき出したことから、簡単に読めそうなHow to 本を一冊読みたいと思い手にした一冊です。
著者について
世古 詞一(せこ のりかず)さんという方が本書を書かれています。組織人事コンサルタントの方で、現在は株式会社サーバントコーチの 代表取締役を務められている方です。
本の内容とは関連がありませんが、御出身が千葉ということもあり、勝手に親近感を抱かせていただいています。
読書からの学びや気づき
ここからは本書からの学びや気づきをまとめていきます。
- 1 on 1 ミーティングとは
- 上司と部下による1対1の定期的な対話の時間。一般的な面談との大きな違いは「これは部下のための時間」だということ
- 結果を出すための情報交換はしているが、個人に焦点を当てた「対話」ができていない
- 「結果を出すための情報交換」をしているが、部下自身に関する時間を取っていないことが多い
- 部下個人に焦点を当て「対話」が、継続的な結果をもたらす
- 1 on 1ミーティングを行うメリット
- 上司と部下の間に信頼関係が生まれる
- 1 on 1の回数を増やしていくこと自体が、信頼関係づくりに寄与する( =「単純接触効果」)
- 部下が自発的に働くようになる
- (本書では頭に「やる気のなかった」がつくのですが、自発的に働くようになる部下の対象を絞る必要なないと考え意図的に言葉を取っています。。
- 人がやる気になるための三つの基本的欲求(関係性への欲求、有能さへの欲求、自律性への欲求)を満たすことができる
- 関係性への欲求:相手に受け入れられていると感じていること
- 有能さへの欲求:「自分にはできる」という自己効力感を持てること
- 自律性への欲求:物事を自分で決めた実感を持って取り込むこと
- 私も1 on 1ミーティングを初めて数ヶ月立ちますが、ミーティングの都度、部下をやる気にするためにどうすれば良いかということは意識しながらミーティングに望んでいます。1 on 1後の部下の感じてくれた印象がこの三つの欲求を満たすことができたと感じてくれていれば、その1 on 1は成功だったと考えるようにしています。
- 上司と部下の間に信頼関係が生まれる
- 1 on 1ミーティングで何を話すのか
- 雑談でもよいが、雑談ばかりではダメ
- ゴールを決める必要はないが、全体のどこの何の話をしているかは意識する
- 7つのテーマで1 on 1ミーティングで話し合う
- 信頼関係づくり(3テーマ)ステージと成長支援ステージ(4テーマ)を意識する
- 私が1 on 1を行うにあたり、本書で学んだこの7つのテーマを基に話すようにしています。(正確に言えば引き出すように話すようにしています。)ミーティングを行う部下との関係性や志向によって、割かれる時間とトピックは様々ですが、ミーティングに取り組む良い道標べになってくれています
- キャリアプランにおける2つの型(トップダウン型とボトムアップ型)
- トップダウン型
- 目標から逆算する考え方。将来像から明確にイメージして、そこから逆算をして、今何をすべきなのか、今行っていることがどのようにして将来につながるかを考えるやり方
- ボトムアップ型
- 現状の積み重ねによりキャリアを切り開いていく考え方。将来の明確なことはまだわからないけれども、今の自分の気持ちや考えを大事にして、今やっていることに熱中して、やりたいことを行う積み重ねが将来につながるやり方
- トップダウン型
- 1 on 1ミーティングの初め方
- 目的と要件を部下に説明し、部下の合意を得てからアポイントを取り、マネジャーがスケジュールを設定する
- 1 on 1が何らかの理由でキャンセルとなった場合は、必ずリスケジューリングしてスケジュールを取り直す
- ミーティングの内容を必ずデータベースとして残す
- これら3つのポイントは私が1 on 1で実践している内容になります。私は1 on 1の時間をチームメンバとの絆を深める重要な時間と位置づけています。そういった意識で望めば自然と上記のような振る舞いが継続できるものと考えています。
本書を読み終えて
本書を読んで1 on 1をチームメンバーと初めたことで、少しずつチームの関係性が良くなってきたような気がしています。
本書では何故1 on 1ミーティングをしなければならないのか、1 on 1をどうやって行えば良いのかを教えてくれます。もし1 on 1ミーティングに興味があって、とりあえず実践してみたいということであれば、本書のとおりに実践すれば悪い方向には進まないと断言できます。
手っ取り早く方法論を学びたい方は是非一度お読み下さい。
1 on 1の時間でチームメンバとうまく話をすることができた時には、何かとても暖かい気持ちで終わることができるように思えます。
これはうまく定量的には表すことができませんが、非常に重要な感覚だと私は捉えており、その積み重ねでチームワークが向上していっているということを実感しています。
1 on 1ミーティングを初めたことで、悪くなった事柄は何一つありません。リモートワークが続く今だからこそ、是非実践してみて下さい。
そのきっかけを与えてくれた本書にはとても感謝しています。