プレゼントを渡したいんだ。

「プレゼントを渡したいんだ。」

クリスマスイブの数日前、長男が少年野球の練習後に私と妻に伝えてきました。

急にどうしたの?ともう少し詳しく聞いてみると、一緒に少年野球をやっている友達の誕生日が近く、その子にプレゼントを渡したいとのこと。

サンタさんにでもなりたいのかと思いましたが、クリスマスとは関係なく、その友達の誕生日がたまたま12月24日だったようでした。

長男は基本的にお金を使うことをしません(私と違って)。もらったお小遣いもほとんど使わず、貯金をすることが多いことから、こうした相談を受けたことに少し驚いた面もありました。

普段あまりない長男からの買い物のお願いですので、早速家族で近くのショッピングモールに向かいました。

近くのおもちゃ売り場でお買い物

車で約15分くらい、近くのショッピングモールに到着しおもちゃ売り場に向かいます。

長男の考えでは、プレゼントをあげたい友達はプラモデルが好きなようで、そういったものをあげたいと言っていました。

お店の中を物色し色々考えた結果、ガンダムのプラモデルをプレゼントすることになりました。

「同じものを持っていたらどうしよう。」とか、「喜んでくれるかな・・・。」と言いながらレジを待つ長男に一言伝えます。

「大事なのはプレゼントをあげたいという気持ちだよ。その気持があればきっと喜んでくれるはず。」

そう伝えると長男も安心したようで、無事に買い物を済ませ当日を待つこととなりました。

喜んでくれてよかったぁ。

いよいよ、12月24日の誕生日当日になります。

普通であればクリスマス間近ということで、朝から少しソワソワしていますが今日は違います。長男としてはクリスマスは二の次で、誕生日プレゼントをうまく渡せるかを悩みながら学校へ登校してきました。

放課後、長男は妻に放送してもらったプレゼントを片手に友達の家へ向かいます。実際に渡しにいった時の様子は見ていませんが、それなりにドキドキしながら渡しに行ったようです。

帰ってきた後長男に様子を聞きましたが、その友達はとても喜んでくれたようだったのことでした。

その時に長男がふとつぶやいた一言が印象的でした。

「(友達の名前)が喜んでくれてよかったぁ。あげてよかったー。」

そう独り言を言っている長男を見て、私も少し幸せを分けてもらった気持ちになりました。



相手に喜んでほしいという気持ちを持ちながら行動するということは、利他的な行動の第一歩かと考えています。長男のそういった姿を垣間見ることで、彼の心の成長を見ることができたように思えました。

利益を考えず誰かのために行動したい。そういった想いの中で自然と取っている長男を目のあたりできたのは、私にとっての2020年のクリスマスプレゼントを貰ったような気分になりました。

みんなを幸せにしてくれた長男に感謝です。