チームのパフォーマンスを高めるマネジャーの特性
チームワークを向上させるにはどうしたら良いのか、チームで最大の成果を出すためにマネジャーは何をすべきなのか。
これらの問いは、ここ最近の私の重点学習領域になっています。
その中で出会った一冊、
『世界最高のチーム: グーグルで学んだ「働きがいのある会社」ナンバー1の秘密』
の中で学びのあった、チームのパフォーマンスを高めるマネジャーの特性を上手くまとめている内容がありましたので、学びとしてまとめたいと思います。
チームのパフォーマンスを高めるマネジャーの特性
Googleの企業文化として、何らかの仮説や考えを提起する時には必ずエビデンスを用意し、説明するというのが当たり前であるようです。
この特性も「プロジェクト・オキシジェン」と呼ばれる社内大規模調査の結果から得られた考察です。
優秀なマネジャーの8つの特徴
「プロジェクト・オキシジェン」からわかった結果として、優秀なマネジャーは8つの特徴があるとしており、以下がその内容となります。
- よいコーチである
- チームを勢いづけてマイクロマネジメントしない
- チームのメンバーに対する過度な監督・干渉はしない
- チームのメンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている
- 生産的で成果主義である
- チーム内のよき聞き手であり、メンバーと活発にコミュニケーションしている
- チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている
- チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
- チームのメンバーのためにアドバイスできる専門的技術・知識を持っている
この中で最も重要なものは「よいコーチである」としており、その他の要素が出来ているとしてもチームのパフォーマンスをあげる事ができないという事がわかりました。
少年野球チームでも当てはめられる
本書ではマネジャーとして扱うことのできる範囲に言及はしていませんが、私は職場のチームだけでなく少年野球チームのようなスポーツチームびおいても、この結果は当てはまるのではないかと考えています。
例えば、少年野球指導においては、8番の専門的技術(野球における技術)にばかり目がいってしまい、1番のコーチングの重要性を認識していないケースは少なくありません。
逆に言えば、野球経験や実績が乏しい方であったとしても、「よいコーチ」であれば良いチーム作りができ、結果として強いチーム作りができるはずであると私は信じています。
専門性だけでなくコーチングスキルも
この「プロジェクト・オキシジェン」の結果はコーチングの重要性を教えてくれる良いエビデンスになるのでは無いでしょうか。
専門性を高めることももちろん大切ではありますが、指導や育成対象をお持ちの方は、ぜひコーチングにも興味を持って頂けると幸いです。
私のコーチングの学びのきっかけは「1兆ドルコーチ」でした。
この書籍はスポーツ界からビジネスの世界へ転身したビル・キャンベルという方の本ですが、非常に学びが多かった記憶があります。
私もコーチングをもっと学び、チームで最大の成果を出せるよう勉強を継続していきます。