勝たせてあげられなかった…
6年生が挑んだ最後の夏。相手ピッチャーに完璧に抑え込まれ0-7で敗退しました。
今年の6年生達は個性派揃いで初戦敗退なんてあり得ない、そう思った中での敗戦。
指導者である我々の責任です。この悔しさを噛み締め、次へ進むために私の中での反省を文字に残したいと思います。
対速球派を想定しすぎた打撃練習
打撃対策を取ろうと、大会の前日となった金曜日、4年生以上を対象に集中打撃特訓を行いました。
相手投手の特徴は試合をするまでわからないものの、近年エースピッチャーは速球派の投手が多いことから速球派の投手を意識した打撃練習週を中心に行いました。
直前の練習においてもかなりバッチリのタイミングにまで子供達のタイミングが合い出したことから良い形で送り出せたと思い込んでいたのが私の失敗の始まりでした。
相手エースはタイミングの合いにくい軟投派
炎天下の中での第二試合、先にマウンドに上がった相手投手はタイミングの合わせにくい軟投派のピッチャーでした。
安定したコントロールを武器に、早くも遅くもないストレートを武器にこちらの子供達は一切手が出ず、最終的にはポテンヒットの1安打のみ。
私の速球派を想定しすぎた打撃練習が完全に裏目にでた結果となってしまいました。
大人サイズの球場による守備位置の錯覚
私の反省点の二点目です。
今回開催された大会の球場は市営球場でした。
高校生や一般の大人も使用する球場で、大人サイズの距離感で内野の砂地と芝が区切られている球場でした。
そのため、内野と外野の切れ目の錯覚で芝生の位置に外野手はシフトしていました。ですがその位置に立つとそこは“大人”の定位置であり小学生の定位置は芝生の切れ目くらいのあたりでした。
そのため本来であればもっと前にシフトすべき外野手達が無意識のうちにいつもより後ろにシフトしまっていたのです。
後逸から始まってしまった長男の守備
相手チームのバッター四番の初球、鋭い打球が長男が守っていたレフトに飛んでいきます。
たらればですが、もし長男が子供の定位置にシフトしていたら取れていたかもしれない打球でした。
前進してきた長男の目の前でバウンドし、弾んだボールは長男の後ろへと転がっていきます。
広い球場、オールフリーで行われた試合ですので、外野手の後逸はランニングホームランを意味します。
それがこの試合最初の長男の守備となってしまい、長男の身体がすくむくらいに精神的にダメージを受けてしまいました。それも打撃不振に繋がってしまったようにも思えます。
気づいていたのに言えないもどかしさ
実は私は長男が普段より深めのシフトになっていることに気づいていました。この日はベンチには入らず応援席にいたためその状態には気付いていたのです。
しかし、コロナ対策により応援席から大きな声を出して気づかせるわけにもいきません。
子供自身で気づいてもらわなければならない状況下に、非常にもどかしくさを感じていました。
次に活かすために
ここからはこれらの反省を次に活かすため、何ができるのか考えていきたいと思います。
速球を意識しすぎない打撃練習
少年野球ではなかなか相手投手を意識して対策を取るのは難しいところがあるため、反省の裏返しではありますが、様々な球速に触れさせることが必要なのではないかと考えています。
速球ばかりではない、少しスピードを押さえた投球なども意識してバランスの良い打撃練習を心がけていく予定です。
子供達が自分で距離感に気づけるように
次に守備位置に関する対策ですが、どんな球場、どんな試合においても定位置をずらさないためには、やはり子供達自身でどこに守るのかを理解してもらう必要があります。
そのためには球場の外観で判断するのではなく、内野手との距離感で判断し自分で調整できるような指導が必要だと感じています。
まずは守備位置を間違えないような目安の置き方から指導を始め子供達が理解しやすく、自主的にシフトを組めるようになることを目指すつもりです。
これからは新体制、新たな気持ちで
これからは実質5年生以下中心の新体制へと移り変わっていきます。
6年生は中学を見据えた練習となっていきます。
その中で私は子供達に何をしてやれるかを考え、行動していきたいと思います。
直近では三年生以下の友遊ボールの交流戦も開催に向け動き出しました。少しでも子供達の成長と思い出作りになってくれればと考えています。
敗戦を胸に、また新たな一歩を歩みます。