心の成長が垣間見れた練習試合

先日の練習試合の事です。

これまでは試合中に自分の意志を持った掛け声や反応が出来なかった長男が、少しずつ意思表示できるになってきました。

本当に子供の成長は早い。

まさにそう感じさせる、嬉しい試合内容でした。

上級生の掛け声を真似るだけの一年前

上級生メンバーの人数が9人を満たさないこともあり、昨年の時点から試合に長男は出させてもらっていますが、気になっていた課題が2点あり、

「自分から意志を持って声を出す。」こと、

そして、

「伝えられた内容にきちんと反応する。」

ということでした。

間違えが怖くて自分から意志を伝えられなかった

長男は間違いを凄く嫌う性格で、それが練習や試合において悪い方向に出る事が多くありました。

特にセカンドなどの内野の連携プレーにおいては、上級生のショートが伝えるケース確認を繰り返すだけ。自分からの発信はありません。

上級生とはいえまだ小学生ですから、アウトカウントを数え間違えたり、声を出し忘れることはあります。そんな時だけでも何か一言が欲しいものですが、長男もダマってしまうという事が多々ありました。

サインを見落としてもそのまま

そしてもう一点、監督とのサインプレー時に良くその状況は見受けられました。

わからなくても適当にやり過ごしてしまう

試合の状況によって監督からのサインが出されます。それは小学生でも同じです。

例えば、ノーアウトランナー一塁では盗塁、二塁になればバント、といった形でケースによるサインが出されますが、長男の良くなかった点は、サインがわからなかった時にもわかったフリをしてプレーをしてしまう事でした。

バッターとして立っている時は、監督から確認を促されたりするのでまだ良いですが、ランナーやランナーコーチャーになった時には、ひどい有様になってしまう事が良くありました。


(聞き返して、間違っていたらどうしよう。)

という気持ちが働き、監督に聞き返すことができず、自分で適当な判断をした結果、間違ったプレーを行い悪い結果をもたらすという事もありました。

もう一度言って頂けますか?

「もう一度言って頂けますか?」

この日の試合中に長男が監督に向かって発した言葉です。

何だこんな一言か、と思われるかと思うくらいちっぽけな一言ですが、長男にとってはこの言葉にどれだけ重要な意味合いを持つのか私はよく知っていました。


上述したとおり1年前の長男にとっては、一度出されたサインを聞き返すこと自体が間違いを犯してしまったと思い込んでいる節があり、この一言が発せられることは一切ありませんでした。



それから1年。少しずつ長男も自分の考えや意志を伝えられるようになり、今日この試合の中で監督に対して自分がわからなかったことを聞き返すということが出来ました。

こんなちっぽけなことというように周囲の方は言うかもしれません。

ですが、私と長男の間ではこのちっぽけなことがとても大きなことのように感じています。

チームのみんなへ意思を伝えられるように

ようやく少しずつながらも自分の考えや意志を伝えるようになってきたことで、次のステップに進む準備はできました。

長男の1年後の希望としてキャプテンに挑戦してみたいという思いを聞いています。


もし長男がチームのキャプテンになりたいということであれば、より自分の意思を伝え、チームのみんなを取りまとめていく必要があります。さらには監督の代弁者として監督の言葉をチームへ伝える、うまくチームに伝わっていない時には確認をとったり、「こうですか?」と聞き返す必要もあるでしょう。

私としては、まだまだ長男がキャプテンを目指すには超えなければならない壁があると感じています。ですが、不可能ではないと信じています。


目指したい目標を見据え、それに向かって成長を続ける。

まずは成就できることを信じ突き進んでほしいと思っています。
身体的な面や技術だけではない、心の面でも成長を続けてもらえるよう、もう少しそばで見守り続けようと思います。