ビジネスモデルを作るためのアプローチ

ビジネスモデルを作るためには大きく4つのアプローチがあることを学びました。

今回はその触りをご紹介したいと思います。尚、「ゼロからつくるビジネスモデル」という書籍にてまとめられている内容を参考に記載させて頂いております。

①戦略分析アプローチ

このアプローチは自社の強みと弱み、ビジネスの機会と脅威を分析し、得られた発想から事業をデザインしようとするものです。

いわゆるSWOT分析を行なって、見出された課題に対処するビジネスモデルを作るというアプローチです。

このアプローチの特徴としては分析に重きを置く点で、事実を積み重ねるアプローチであることから突飛な発送は望めない傾向があるようです。

私も何回かSWOT分析はした事はありますが、ビジネスモデルにまで結びつけたことが無いことから興味深い気づきを得ることができました。

②パターン適合アプローチ

このアプローチはいわゆる「模倣」するアプローチです。異国や異業種のビジネスモデルを「お手本」のベースとして自らの国や業界でも同じような事業の仕組みを再現できると考えるアプローチになります。

手順としては「模倣」したいモデルを一度抽象化し、適用したい世界に具体化するという流れを取ります。

抽象化→具体化するための5つのステップ

抽象化→具体化するため5ステップがあります。

  1. 自社の課題を特定する
  2. よく似た状況で課題を解決した「お手本」を探す
  3. 「お手本」を抽象化して理解する
  4. 自社に持ち込んで「お手本」移植する
  5. 適合させつつ修正して具体化する

私個人的にはこの手法はビジネスモデルという大きいスケールでなくても、担当者レベルの実業務などでも用いることのできる手法だと考えます。

例えば、エンジニアチームにとっては当たり前のオペレーションであっても、営業担当や総務担当にとっては画期的な方法に見えるかもしれません。

③デザイン思考アプローチ

最近ICT業界では良くこの言葉を聞きますが、ここでいうデザインは一般的なイメージのグラフィックや製品のデザインという意味というよりは、社会における問題解決をする方法をデザインするというような意味合いが強いという理解です。

デザイン思考では観察やインタビューを用いてユーザーのインサイトを得たり、経験価値を理解することをきっかけにビジネスモデルを生み出すといったアプローチになります。

④仮説検証アプローチ

最後は仮説検証アプローチです。このアプローチはリーンスタートアップと呼ばれ、ICT業界でも良く耳にするアプローチです。

感覚的な私の理解としては、

「閃いたアイディアの試作品やサービスを作ってみて、良さそうなら本格化する。」

といった感じです。

このプロセスは中小企業などのスタートアップで用いられており、無駄を省き、迅速に製品・サービスをリリースすることが成功のカギと考えるアプローチです。そういった意味では、アジャイル開発と親和性が高いとされています。

パターンを知ってうまく使い分ける

参考とさせて頂いている「ゼロからつくるビジネスモデル」でも述べられていますが、それぞれのアプローチには得意、不得意があります。

そのため、それぞれのアプローチの得意な面を生かして不得意を補完することが良いとしています。

私も全てのアプローチをきちんと理解している訳ではありませんが、知らぬ間に各アプローチに関係する書籍をいくつか読んでいることに気づきました。

少しずつでも理解を進め、良いタイミングで良いアプローチを選ぶようになれるように学びを進めていきたいと思います。