自分の意志で自主練をするために

これまでも長男や次男とは一緒に朝練を続けてきましたが、その練習を始めるきっかけはいつも私からでした。

「明日は朝練やるよ!5:15に起きて!」

「今日のメニューはコレとコレ。放課後やるように!」

など、全て私からの指示に基づき自主練をしていました。

習慣を作るためには身体を慣れさせる必要もあるため、一定期間は強制力を働かせるのはアリだと考えます。

ですが、その状態も長く続くと子供達が指示待ちになってしまい、やらされている練習に変わってきてしまいました。

私も知らず知らずの間に、どんどん私のペースで子供達へ練習を強制させてしまっていたようでした。

そのため、ここ最近の自主練スタイルとしては、必ず子供達本人にやるかどうかを聞いてから練習をすることを始めています。

素振り150回からのスタート

我が家の今月のトレーニング目標はバットをたくさん振ることに決めており、一応のご褒美として、1か月に1,000回振れたら子供達の好きなガリガリくんアイスを買ってあげることにしてあります。

今までの私であれば、無理矢理にでもやらせてバット振らせたりしたかもしれませんが、今はしていません。

一緒に練習する場合も、必ず子供達への意志確認をしてから自主練を行います。

その結果、始めた最初の一週間で長男が振ったバットの回数は150回だけでした。

数字だけを見たら少ない数です。

ですが、この数は本当の意味で本人が自分の意志で振った数であるので、そこに私は成長を感じることができました。

長期戦を見据えての指導を

自主性を持たせての練習を習慣化させるのは正直長期戦だと感じています。

子供が何もやらないでゲームをしている姿を見るとつい、

「ゲームなんかやっているなら素振りしなさい!」

などと言ってしまいそうになります。正直私も何度も言葉を飲み込んでいます。堪えて堪えて、子供達が自らの意志で練習に取り組んだ時にはしっかりと褒めるようにしています。

そうすると少しずつではありますが、バットを振る数も増えてきました。

まだまだ途中段階で、本来やって欲しい量や質に届くまでは遥か先ですが、意識を変えて一週間、ようやく第一歩を踏み出したように思えます。

家族でどうするかを話し合うまでになった

そしてスタイルを変えてから二週間、少し子供達の様子が変わってきました。

その顕著な例が夕食の時の出来事でした。来週からの自主練をどうやってやるかを話し合うようになったのです。

「月曜日はやらない。火曜日と金曜日にやろうかなー。」

「木曜日は習い事があって疲れちゃうからやらないようにするんだ。」

「この日はバッティング、この日はピッチングが良いな。」

などなど、ご飯を食べるのも忘れて1時間くらいみんなで話していました。

こういった話題で夕食が盛り上がる事は今まで無かったので、この日のことはよく覚えています。

きちんと自分で計画を立てて行動し始めるようになってきたのが、私にとってはとても嬉しい出来事でした。

恐らく強制力を働かせてやらせれば短期的には成長が早いかもしれません。ですがそれを続ければ、いつか必ず立ち止まってしまうように思えます。

年齢を重ね、誰からも指示されなくなった時、

「あれ?今日何をすれば良いんだろう?」

そうならならないようにするためにも、今我慢して自分の意志で行動するための指導をしようと思います。

この方針転換が吉とでるか凶と出るかはわかりません。

もう少し今の指導を続けていってから振り返りをしたいと思いますが、今のところは悪い方向には進んでいないと信じています。