教えるには待つことも大事
少年野球の指導においても、部下の育成においても、教えるには待つことも大事なのではないかと感じて始めています。
ここ最近の経験から来ている教訓的なものをまとめたく、かつ忘れないようにするためにも、頭に残っているうちにアウトプットしたいと思います。
つい早い成果・成長を求めてしまう
指導する立場である以上、育成対象が早く成長し結果を出してくれる方が良いに決まっています。ですが現実にはなかなかそううまくはいかずに、上手いこと結果が出ない(出してもらえない)事の方が多いです。
私も子供達へ向けて指導する時にも、指導する側として100%教えきったと思っても、相手がその指導を理解し行動にうつせるようになるまでに時間がかかることが良くあります。
そこで学んだのは、
「相手が自分の説明を理解して吸収してもらうのには時間を要することもある。」
という事でした。
忍耐強く追いついてくるのを待つ
指導する側が説明した内容を、育成対象者が納得して自分のモノにするためには、同じような経験を何回かしないとダメだったり、これまでの考えを改めないと直らなかったりすることがあります。
そんな時は育成対象者がそのきっかけを掴むまでは、じっと堪えて待ってあげることが大事であり、これには忍耐力が必要です。
特に、一時的に介入する第三者は、育成対象者をその時点での状態でしか見ないため、
「この子はあれができていないよ。早く直してあげなさい。」
と言ってきたりします。
たとえそれ以前に直すべきところがあって、これまで時間をかけて今の状態にまで成長したとしても、その経緯とその子の成長スピードを理解せずに言ってきたりするため、そう言った言葉にもじっと堪える必要があります。
「アドバイスありがとうございます。頃合いを見て指導するようにします。」
そう相槌だけうち、平静を保ってその場をやり過ごすようにすることも大事なのだと学びました。
釣りの方法を教えずに魚だけ与えては成長につながりません。ですが、釣りができるようになるまでにかかる時間は人それぞれです。さらには釣りを教えるにも順序や段階があります。
それをきちんと理解して指導をすることが大事であり、その育成対象者にあった指導なのでは無いかなと思う今日この頃でした。
コーチングは奥が深いですね…。