自分の意志を伝えること

長男の性格なのか、何かの決め事や順番の決定などをするとき、長男は相手に譲ってしまったりするところが良くあります。

その性格が裏目に出ることがあり、少年野球の練習ではマイナスに出ていることが見受けられます。

私の所属する少年野球チームの監督は、声や気持ちがこもっていないプレーをするとポジションから外す事があります。そこにうまい下手はありません。

長男も監督からの叱咤に反応できず、立ちすくみ外されることがしばしばありました。

乗り越えるには心の成長が後一歩必要。そう感じさせる状況が続いていました。

ですが先日の練習でその一歩を踏み出せたように思えます。今日はその時の出来事を残していきたいと思います。

「やらせて下さい!」

コロナのため活動休止が続き、その再開から3週目、本格的なノックは今日が初めてでした。

長男はセカンド、ショート、ライトを守った後にもう一度セカンドに戻りました。この時、長男の声が小さかったからか監督がゴロを打ってくれなくなりました。

これまでの長男では、その場に立ちすくんだままになってしまったり、そのままカバーにまわって守備には入らなくなって終わるということが大半でした。

「やりたいならその気持ちを伝えろ!」

私はライト側でボールカバーをしていたので、長男の後方にいました。ポジションについたりつかなかったりと、何か変な素振りをしているという様子が見てとれた事から、私は一言だけ発破をかけました。

「(長男の名前)!セカンドをやりたいなら、きちんと監督にそれを伝えろ!」

こういった一言を伝えたことは過去に何回かあります。

今までの長男では監督の威厳に声を発せずに終わっていました。そのため、今回もダメかなと思いつつ見ていましたが、この日は違っていました。

「やらせて下さい!!」

初めて長男の口から直接監督へ意志を伝える言葉を聞くことができました。

結果的にはその日は外されていましたが、長男にとっては大事な一歩を踏み出す事ができたように思い、私は嬉しい気持ちになりました。

自立を願って

監督は子供達のやる気を引き出すために、時折こういったことを行います。

野球に対しては厳しい監督です。

意図的に厳しく接する状況を作ったうえで、子供達が監督に意見できるようにする事で子供達の自立を促しています。実際乗り越える事のできた子供達は精神的に強い子に育っていると私も感じています。

長男にも早く乗り越えて欲しいと思っていましたが、監督と対話をする始めの一歩を踏み出す事が出来ずにくすぶっていました。

ですが、この日の長男の受け答えには確かな成長を感じることができました。

こうした一歩一歩を繰り返して、精神的にも強い子に育って欲しいと願っています。