マーカーコーンで楽しく走ろう(方向転換編)

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楽しく『走る』練習を自分でできるようにマーカーコーンを利用したトレーニングを紹介させていただいています。前回は野球編として、野球に関連する動きを取り入れたメニューを紹介させていただきました。

今回は身体を素早く動かすことができるようになるための練習メニューをご紹介します。

一般的にはアジリティトレーニングという部類で、俊敏性を高めるためのトレーニングとして位置づけられています。ストレッチポール公式ブログさんのこちらの記事でアジリティトレーニングとは何かわかりやすく説明して下さっています。(ちなみに我が家が過去取り入れたトレーニングについてはこちらです。)

今回のメニューも効果を意識しすぎず、子供たちが楽しめるということを主眼において考えたメニューです。

私としてはドリル的に練習をするのは過去の子供たちとのやり取り上(特に小学生は)続かないと思っていますので、まずは子供たちが飽きないようなメニューを作ることを第一にして考えました。

マーカーコーンランメニュー(方向転換編)

それではここからは具体的なメニューの内容についてご紹介します。

9箇所方向転換ラン

最初はオーソドックスなやつから紹介致します。基本の動きとして必ず取り入れるようにしています。

事前準備

一定の距離感を取って、9箇所、正方形になるようにマーカーコーンを設置します。

練習内容

練習内容は以下のような感じで行います。

  • コーチはプレーヤーが向く方向側の真ん中あたりに立ちます(真ん中の赤いコーンのあたり)。
  • プレーヤーはコーチと反対のコーン側に立ちます。ここがスタート位置になります
    • 必ずコーチとプレーヤーは相対する(正面を向き合う)状態にしてください
    • 慣れて来たらスタート位置は変えていただいて問題ありません
  • コーチのスタートの合図でまずは前向きダッシュからスタートします。その後はコーチの示す方向に移動します
    • コーチ側に向かう場合は『前向きダッシュ』
    • 左右のコーンに向かう場合は『サイドステップ』
    • コーチ側から離れる場合は『後ろ向きダッシュ』
       
  • あらかじめ指定した時間を設定し、その時間内は続けるようにします

練習に向けて

私はこの練習では方向転換を素早くできるようにするという面と、スタミナの向上も視野に練習をしています。そのため1分走ったら1分休憩を3回繰り返すなど時間計測をきっちり行うようにして練習をしています。だんだん面白い練習になっていきますので、この練習は辛抱してもらいましょう。

9箇所方向転換リレー

次は方向転換ランからの継続練習です。

事前準備

一定の距離感を取り、9箇所、正方形になるようにマーカーコーンを設置します。方向転換ランから続けるようであれば特に準備は必要ありません。

練習内容

要領は方向転換ランと同じですが、スタート位置は9箇所の角になります。以下、練習内容です。

  • 各自自由な方向に方向転換をしながら対角線上のマーカーコーンまで向かいます
  • 対角線上のマーカーコーンまで到着したら、今度はスタート位置まで折り返します
  • コーチとプレーヤーは相対する(正面を向き合う)状態にしてください
    • 行きは『前向きダッシュ』か『サイドステップ』、帰りは『後ろ向きダッシュ』か『サイドステップ』になります
  • あらかじめ時間や回数などの目標を設定し、その目標が達成できるまでは練習を継続します
    • 「3分を3人で何回できるか」、「5往復を何分でできるか」といった形で目標設定するのが良いです
    • プレーヤーが複数人いる場合は走った後に小休止できるようリレー形式にします

練習に向けて

我が家は私、長男、次男の三人でリレー形式に走っています。コーチ役のお父さん、お母さんも挑戦すると子供も喜びますので是非挑戦してみてください。

一回トライした時にはどの程度できたか(「3分で3往復できた」など)を覚えておくと、前回との比較ができ子供たちの成長度も示せるのでおすすめです。

9箇所方向転換おにごっこ

ここからはレクリエーション色が強くなりますが、楽しく練習を継続するためのメニューです。

事前準備

一定の距離感を取り、9箇所に正方形もしくは長方形になるようにマーカーコーンを設置をしてください。プレーヤーが二人以上必要ですので、お子さんがお一人の場合はお父さん・お母さんと一緒にプレーしていきましょう。

練習内容

こちらも要領は方向転換ランと同じです。スタート位置は9箇所の角になります。角がプレーヤのスタート位置になり、以下の通りのルールで行います。

  • 動き方は方向転換ランと同様に動きます
  • プレーヤー同士でどちらかがおに役になり、もう一人は逃げ役になります
  • あらかじめ時間を設定し、時間内に捕まえることができればおにの勝ち、逃げ切ることができれば逃げ役の勝ちです
    • 我が家では1回1分間を目安に行っています。3人で2人参加、1人休憩を何セットか回すようにしています

練習に向けて

ここからはレクリエーション色の強い練習を楽しんでみてください。知らず知らずのうちにスタミナがクイックネスが身についていることが理想ですね。

12箇所方向転換おにごっこ

こちらのメニューもおにごっこですが、三人プレーで楽しみます。

事前準備

一定の距離感を取り、12箇所に正方形もしくは長方形になるようにマーカーコーンを設置をしてください。

練習内容

身体の動きは方向転換ランと同じです。プレーヤーは四隅のどこかからスタートします。おに役は真ん中からのスタートになり以下の通りのルールで行います。

  • 動き方は方向転換ランと同様です
  • あらかじめ時間を設定し、時間内に捕まえることができればおにの勝ち、逃げ切ることができれば逃げ役の勝ちです

練習に向けて

1分やるだけでもそれなりに疲れますので、お父さんお母さんも参加される場合は怪我のないように練習を楽しんでください。我が家の子供達には人気のメニューです。

16箇所陣取り競争

こちらのメニューは複数人(少なくとも4人以上)のプレーヤーがいる場合のメニューです。昔小学校で遊んだことがあるかもしれません。

事前準備

16箇所に長方形になるようにマーカーコーンを設置をしてください。できるだけ距離を長めに取る方が良いです。

練習内容

この練習では方向転換は行いませんが、いかに早くダッシュできるかが勝利の鍵となります。以下、ルールです。

  • プレーヤーを二手に同じ人数になるように分け、同時にスタートします
  • スタート位置は同じ方向側の角2つになります(画像の例では赤と緑のマーカーコーンです)
  • スタート位置から反対のコーンまでダッシュで進み、到着したら次のコーンに移動しスタート位置側に戻っていきます
  • 二手に分けたプレーヤーはそれぞれのスタート位置に来させないようにし、相手チームと鉢合わせをしたらじゃんけんをします
    • じゃんけんで勝ったプレーヤーはそのまま進行できます。負けてしまったら次のプレーヤーに交代です
  • プレーヤーが相手スタート位置まで到着したら、到着したチームの勝ちです

練習に向けて

プレーヤーの足の速さによって、鉢合わせじゃんけんを行う前に次のプレーヤーがスタートするというものありかもしれません。やりながら一番楽しめる方法を工夫してみてください。

楽しむことが継続の第一歩

今回は方向転換系のマーカーコーンランメニューを紹介させていただきました。マーカーコーンをお持ちであればぜひ一度お試し下さい。

私は小学生の自主練が継続する鍵は、楽しむ要素がどこかに入っていることだと考えています。

「辛いところもあるけど、あの練習が楽しいからやっても良いよ。」

というのが我が家の子供たちの率直な意見です。何かしら楽しい要素を取り入れると子供達もついてきてくれるようになります。今回のメニューもそのきっかけに取り入れていただければ幸いです。