新体制でのポジションテスト


いよいよ大会まであと一ヶ月。新体制となった友遊ボールチームにおいても、大会を見据えた準備が必要な時期になってきました。

今年も昨年に引き続き、スターティングメンバーはポジションテストを行い決定しました。

(ポジションテストとは何かについてはこちらの過去記事を御覧下さい。)

 

‪オーディション形式で行っているので、やりたいポジションをやれなかった子も当然います。

今回印象的だったのは、ショートやりたかった2年生の男の子と、レフトをやりたかった1年生の男の子です。

 

悔しさを乗り越えて

始めにショート争いからお話したいと思います。

ショートは人気ポジションでもあり、友遊ボールでは非常にボールが飛んでくるため要のポジションになります。

今回は以下のテストを行い、ショートの適性を見ました。全10球で勝敗を決めます。

  • 内野ゴロをきちんと処理し、ファーストでアウトが取れるか(7球/10球)

  • サードとの連携で、1、2塁時にアウトを取れるか(3球/10球)


今回競った相手はこれまでもショートをしていた子に挑む形でのテストになりました。


勝負自体はとても白熱し、10球までお互い一歩も引かず同点での状態で10球を終えました。

結果的には10球を超えても勝敗がつかず、内野ゴロ処理の5球アディショナルテストを行い、最終的には二年生の男の子が敗れました。


最終的にはアウトを取る正確性に欠け敗退した形となりました。


勝敗が決まったその後、ポジションを獲得できなかったのが悔しかったのか、ノッカーの私とは逆方向を向き涙を流していました。



そしてレフトに挑戦した一年生の男の子は、もう一人の二年生のレフト希望の子との対戦となりました。


こちらは以下のような10球勝負です。

  • フライキャッチがきちんとできるか(6球/10球)
  • レフトへのゴロ打球を正しくバックセカンドできるか(4球/10球)


こちらの勝負はフライキャッチの正確性で差がつき、一年生の男の子はレフトの守備位置を獲得することが出来ませんでした。

その子もやはり悔しくて、しばらくの間涙を流していました。


上述したショート・レフト争い以外にも競争が有りましたが、無事に今回のスターティングメンバー9名を決めることができ、全ての勝負に決着がつきました。

勝利を目指すから楽しい!競争があるからチームワークが育まれる!

基本的に友遊ボールは低学年の少年野球に向けた導入を目的としており、“楽しくやる”事が大前提です。

ですが、楽しくやる中においても、勝利を目指し目標に向けて努力する事は必要です。

 

これから高学年になり野球をやっていく以上、レギュラーを勝ち取るには、人一倍努力しなければならないという事を教えたいと思い、今回もポジションテストを行いました。

今回のテスト結果においても、それを学んでくれたものと思います。

 

テストでは明確に勝ち負けがつくため、低学年の子には酷な面もあるように思えます。ですが、正々堂々戦って負けたことにより、逆にすっきりした表情で以降の練習に励んでくれています。

 

(アイツにならまかせられる)

 

子供達自身からはっきりとした言葉で聞いた訳ではありせんが、そういった想いが心の中で生まれているものと思います。

 

これはチームワークを育む意味でも必要だと思っていることから、私としては今後もポジションテストは継続していく予定です。

 

一方でテストに勝利しやりたいポジションを勝ち取った子には、自信と責任感が育まれているようにも感じています。

 

今回、セカンドのポジションを他の小学生と競争に勝ち、年長の男の子が勝ち取りました。

 

スターティングメンバーに選べらたその子は、始めは本当に自分がやっていいのかという表情をしながら私を見つめていましたが、

 

「君の力で勝ち取ったんだ。思い切ってセカンドをやりなさい。」

 

と伝えると、コクンと頷き、その目にはやる気と自信が満ち溢れていました。

 

初優勝を目指して、さぁ進もう!

最終的な結果としてポジションテストで決めた9人は、私が予想した結果と異なる部分もあります。

ですが、テスト後の練習において一生懸命頑張っている姿を見ると、やって良かったと今回も思わせてくれます。


そしてこれまでの傾向として、


「僕がこのポジションをやるんだ!」


という責任感が生まれたあとの成長は、これまで以上に早い感覚があります。

その成長度にも期待して初優勝目指して頑張りたいと思います。


大会まであと1ヶ月弱。


人数構成から見れば、最高学年(新三年生)が3人しかいないため不利なよう見えます。ですが、今年のチームの子供達は、友遊ボールを通じて、野球の楽しさを感じ取ってくれています。


この新体制の子供たちなら、この人数の不利を日頃の練習とチームワークで十分にカバーできると信じています。


その子供達からの期待に結果で答えられるよう、指導者として大会までにやれる事はやっていくつもりです。

目指せ大会初優勝!!