次男から教えてもらったこと

先日の友遊ボール大会の事です。

指導者として恥ずべき事をしてしまった反省と、その時の次男言葉から学んだこと記しておきたく、記事にさせて頂きました。

次男のプレーを広い心で見れなかった自分

三年生の友遊ボール最後の試合となった、第三試合での出来事です。

相手は格上という事もあり、一つのミスが命とりになるような試合展開でした。

 

そんな中、ショートを守っていた次男の動きがあまり良くありません。

普段の次男なら難なくアウトにすることのできるようなゴロを、二球連続でエラーしていました。

 

最終戦という事もあり、私も心理的にピリピリしていたせいで、少しムッとしながらもここまでは何も指摘をせず見ていました。

ですが、その後のランナー一塁のプレーで事は起きました。
(正確には起こしてしまいましたですが。。)

 


二つ目のエラーの後、もう一つ次男の所へゴロが転がり、今回は捕球はしたものの、何故か自分でベースを踏んだり、どこにも投げようとせず、結果的にオールセーフに状態になってしまいました。


その様子を見て、私の悪い面が出てしまいました。

 


「三年生からショートをまかされているのに何をやっているんだ!」

 


次男のプレーに我慢できず、声を荒げて指摘してしまいました。

 

その言葉が原因か、自分の不甲斐なさが原因かは分かりませんが、試合中に涙を流し、その後しばらく泣きながらプレーをしていました。

幸いその回は無失点で切り抜けたその裏、ランナー一・三塁で次男の打席がまわってきました。

 

まだ涙を溜めながらも、打席に入る姿はいつもよりも力みがちに入っているようにも見えました。

結果はセカンドゴロでしたが、三塁ランナーはホームインし最低限の役割は果たせた事もあり、その後は落ち着きを見せ、イージーエラーをすることはありませんでした。

 

「エラーは気にしない!打って返そう」と言ったのに

その試合が終わり自宅へ帰宅した後、声を荒げてしまったことに対する申し訳なさもあり、次男へ一緒にお風呂へ入ろうと誘いました。

 

そこで次男に素直に聞いてみました。

 

「お父さんに怒られたから、泣いちゃった?」

 

すると次男は少し考えた後で、

 

「それもあるけど、取れなくて悔しかった。」

 

と言っていました。本人いわく、

 

思ったよりボールが弾まなくて取れなかったのと、最後のオールセーフのプレーは、ランナーが一塁にいないと勘違いしたようでした。

ランナーがいることに気がついて一塁へ投げるのをやめてセカンドベースを踏みいこうとした時には間に合わなかったということでした。

 

正直私は、次男がそこまでプレーを振り返れたことに驚きましたが、今度は次男から一つクイズを出されました。

 

「あの後のバッティングで、僕はどんな気持ちでいたでしょう?」

 

私は思いつくままに、

 

「お父さんが怒ったから嫌だった。」

 

「もう野球なんかやりたくないって思った。」

 

など、ネガティブな言葉ばかりを返していました。

しかし、次男から返ってきた言葉は、それらとは全然違う言葉が返ってきたのでした。

 

 

絶対打って取り返してやる!でしたー!」

 

 

それを聞いた私は驚きを隠せませんでした。

何故ならその言葉は、大会が始まる前に子供達へ私が伝えた言葉だったからです。

 

大会が始まる前に、私は子供達に失敗を恐れないで欲しいという重いから、以下のように伝えていました。

 

「どんなにしたく無いって思っていても、エラーは必ずでてしまう。

 

だから、一つや二つのエラーなんて気にしなくて良いよ。

 

でも、その代わりに、次の打席で“絶対打って取り返してやろう!”

 

そうです。

 

次男は私が話した事をきちんと聞いて、それを実践してくれていたのです。

 

私はあの時、次男に対し声を荒げてしまった事を本当に心から恥じました。

そして本人には伝える事はできませんでしたが、心の中で、

 

(次男へ。あの時怒っちゃって、ごめんね。)

そっと呟きました。

未熟な部分は認め次のステップへ

この一件は、私の中でとても重要な経験になりました。
今回記事にしようと思ったのも、自戒の意味も込めています。

 

子供達を指導するにあたり、大きな声で怒ったり、怒鳴り散らしたりすることは簡単です。

その一方で、感情をコントロールし、改善して欲しいところだけを伝える事は容易ではありません。

 

さらには、実の息子に対しては、他の子供達よりもより厳しくなってしまう事と思います。

 

今回の件から学んだ事の一つは、より一層感情のコントロールをしなければならないという事でした。

 

ひょっとすると、実の子供のプレーを見ていても、寛大な目で見ることができるまでになれば、感情がコントロールできている目安なのかもしれないと思いました。

 

そしてもう一点。あたりまえの話かもしれませんが、

 

「子供達は、指導者が伝えた事をきちんと聞いている」

 

という事です。

 

確かに目に見えて改善されていない事もあるかもしれませんが、それは身体で表現できないだけであって、頭ではきちんと理解している事が多いです。

 

その事を次男とのやり取りからも学びました。

 

過去起こしてしまった事を気にしていては先に進めません。

今回の出来事から学んだ事を次に活かし、また新たな一歩を踏み出そうと思います。

私もまだまだ発展途上。

学びを活かし、子供達と一緒にステップアップしていきます!

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