誰も捕れないくらい飛ばせばいいんだ!
先日、市内の友遊ボール大会がありました。
私が所属しているチームにおいては、下は年長から始まり小学校三年生までのメンバーで構成されたチームで試合に挑みました。
今回この場で話したいことは具体的な試合結果ではありません。
その大会の終了後に、とても印象的だった出来事が起きたことから、書き留めておきたいと思ったことから記事にすることにしました。
大会を振り返って
今回の大会においては、子供達の頑張りもあり三位入賞を果たすことができたのですが、準決勝で優勝チームと対戦した時のことです。
優勝チームは守備力がとても高く、しっかりと強い打球を打たない限りはヒットになる事がありませんでした。
その敗戦後、チームのみんなで試合振り返った時のことです。
私は試合の反省の意味もあり、みんなに問いかけをしました。
色々振り返りましたが、その中のバッティングについて話していた時のことです。
「相手チームはすごく守備が上手かったね。しっかり打たないと塁に出れなかったよね。どうすれば次回は勝てるかな?」
子供達から色々な意見がでます。
「守りが凄く上手で、しっかりと良い打球を打たないとヒットにできなかった!」
「じゃあ、守備がいないところに打てば良いんじゃないかな?」
などなど。
そういった会話が子供達の中で盛り上がる中で、最近体験入部をしてくれた年長さんの男の子がひらめいたように手をあげて発言してくれました。
「わかった!じゃあ、誰も打った球を捕れないくらいに飛ばせばいいんだ!」
私はその言葉を聞いた瞬間、正直とても驚きました。
誰もボールを捕れないくらいに遠くへ飛ばそう!
「誰もボールを捕れないくらいに遠くへ飛ばす」
このすごくシンプルな言葉こそが、バッティングにおける本質なのではないかと私は思っています。
それを年長の男の子が気づき、みんなの前で力強く語ってくれた事にとても嬉しく思いました。
他の子供達も、
「そうだ!そうだ!誰も捕れないくらい飛ばせば良いんだ!」
と盛り上がり、確実にこの年長の男の子が語ってくれたメッセージは子供達に響いてくれたものと感じています。
細かいバッティングフォームやスイング論はもちろんあるかと思いますが、
原点に帰り、
「誰にも捕れないくらい遠くに飛ばす」
これをめざすことの重要性を教えてくれた1件でした。
子供から教わるとはまさにこのことですね。良い勉強になった時間でした。