Think Clearly
Think clearlyを読み終えることが出来ました。
今回はその感想等書かせて頂こうと思います。
本書を読もうとしたきっかけ
私は正直に生きたい、素直に生きたいと思ったときに、公私の顔を分けるということがあまり好きではありませんでした。
例えば同期と会話をするときにはできればタメ口、カッコをつけて「私は●●です」と話すのに違和感がありました。
そんな時に、この本をふと立ち読みをした、その答えを与えてくれそうな内容が書かれていた事から購入し読書することを決めたのがきっかけです。
読書からの気づき
本書は52の思考法の紹介ということで、一つずつエピソードと伝えたいメッセージの紹介が展開されていきます。
どれからを読んでも大丈夫な構成となっている、かつ一つのメッセージはさほど長くないことから、移動中やちょっとした休憩時に読み進めると良いかと思います。
以下は、「私にとって特に重要」と感じた本書からの気づきです。
- 考えるより行動しよう
- 何を書くかというアイディアは、「考えているとき」にではなく、「書いている最中」に浮かぶ
これは案外誤解している人が多いように思えます。ふとした瞬間にアイディアが浮かぶようなことがありますが、それを具体化させるには腰を据えて「書く」行為を始めないといけません。
私もこのメッセージを意識して、きちんとブログを書くための時間を取りたいと思います。 - 行動を起こさなければ、新たな気付きは得られない
- 行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わり経験を積むことができる
- 何を書くかというアイディアは、「考えているとき」にではなく、「書いている最中」に浮かぶ
- なんでも柔軟に修正しよう
- 物事がうまく運ぶことなどほとんどない
- 重要なのは「スタート」ではなく、「離陸直後からの修正」技術
始めから完璧な計画を立てることは出来ません。それよりかはまずは始めてみて、うまくいかない時は軌道修正を続ける技術を持つほうが大事だということです。
IT業界で最近主流になっているアジャイル開発というものがありますが、この考え方につながる部分があるように思えました。
- 本音を出しすぎないようにしよう
- 自分の心のうちを語っても尊敬は得られない、口にした約束を果たすからこそ尊敬される
- 意識的に「二番目の人格をつくりあげる」
- 二番目の人格は安定した信頼を勝ち得るための、「職業上の外向きの顔」
- この人格に迷いや挫折感や失望感はない
- 本音を出しすぎず、約束したことを守り、あなた自身の信条に従った行動を取れば十分
- 「外の世界」との区切りが明確になれば、「内側の世界」のこともはっきりと理解できる
本書を読むまで、今までこのような考え方をもつという発想が全くありませんでした。
外向けの自分を設けることが悪くない、むしろ良い方向に働くということを学び、今ではうまく「二番目の人格」が機能しているなという事が自覚できるようにまでなってきました。
(ちなみに私が以前書いた記事はこちらです。)
- 自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう
- 「能力の輪」を意識しながらキャリアを築く
- 人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとても良く理解できる。だが「輪の外側」にあるものは理解できない
- 「能力の輪」をむやみに広げようとするのはやめておいたほうがよい
- 人間の能力は、ひとつの領域から次の領域へと「転用」が効くわけではない
- 「自分に不足している能力」に不満を感じるのはやめよう
- 大事なのは、あなたが少なくとも「ひとつの分野」で抜きん出ているということ
仕事していくうえで、自分が何が得意で何を武器に戦うのかというのは永遠の悩みなのではないでしょうか。
自分の強みを見つけ生み出すためには、自分が何が好きで得意かという事を理解する必要があります。さらには、どこかの領域に集中する必要もあります。
「数は多くなくていい、”これなら私は負けないという何か”をまずは見つけましょう。」
という事を教えてくれたメッセージでした。
- 自分のポリシーを貫こう
- 尊厳の輪
- どんな事情があろうと妥協できない、個人的な優先事項や主義の明確な領域
- 尊厳の輪の中にあるものに交渉の余地はない
土日は家族との時間に費やしたいの仕事になってしまった、行きたくもない飲み会についノリで参加してしまった、など本当は自分の中で嫌だなと思っているけどやってしまったという経験は誰にでもあると思います。
そんな時にこの尊厳の輪となりうる、自分なりのポリシーを持っておくというのは大事なのかもしれません。
- 尊厳の輪
- 制球に意見を述べるのはやめよう
- 答えを発信する際、私達が犯しがちな間違い
- 自分が興味のないテーマにも意見を述べてしまう
- 答えられない質問にまで発言してしまう
- 複雑な質問に性急な答えを返してしまいがち
- 質問に「わからない」と答えていい
- 「軽率に意見を述べる」頻度を極力少なくする
- 「書く」という行為は、考えを整理したいときの王道
- 軽率に意見を述べる頻度が少なければ少ないほど、あなたの人生は向上する
他の人から質問をされて、「わかりません」と答えるのは非常に勇気がいることだと思います。
ですが、適当な回答をするよりかは質問に答えないという方が、評価が高いんだということを知ると、勇気を持って「わかりません」と答えられるのではないでしょうか。
これは私も犯しがちな間違いで、まさに日常の業務の中で軽率な意見を述べないよう努力をしている最中です。
- 答えを発信する際、私達が犯しがちな間違い
- 内なる成功を目指そう
- 社会における「成功」の基準はなにか、社会において「評価」されるのは何か。それによって、人々の行動は変化する
- 内なる成功とは「平静な心」を手に入れること
- 死ぬ時に墓地で一番裕福な人間になっているよりも、「内なる成功」に向けて努力して、いますぐに人生を充実させたほうが良い
- 「その日その日を人生最高傑作の日にしよう」
本書の最も伝えたいメッセージはこの最後の一言に尽きるのではないでしょうか。しかし、これができている人は本当に一部の方くらいだと思います。
私も今日の一日は本当に最高の一日だったと思う日の方が少ないかもしれません。ですが、今日は悪くなかったな、今を幸せに生きていれるなというくらいには日々を楽しめているという自覚はあります。
今日がどういった日だったのか、振り返ることをしないと良い日だったのかどうかもわかりません。まずは自分なりに一日を振り返るというところからスタートを切るようにしました。
本書を読み終えて
52の思考法(私にとっては思考法というより、アドバイスに近いメッセージと思えたため、あえてメッセージと書かせていただきます。)を説明するために、
メッセージに対し実際の例や例え話を紹介
↓
科学的な根拠や著名人の言葉を交え伝えたいことを説明
↓
メッセージに対する結論で終える
という流れになっており、各章はさほど長くないことから移動中やちょっとした時に一つづつ読み進めることができるため読みやすい本だと思います。
ただ、話の流れが同じような構成で進むため、飽きを感じたり、自分の考え方と合わないようなメッセージがあったとしたなら面白くないと思う部分もあるかもしれません。事実、私は最後の方は少し読み飽きてしまいました。
しかし、いざ二回目に読み返してみると、各節々に非常に心に残るメッセージが詰め込まれていることに気づいた事から、本書は是非二回読むことをオススメ致します。
自分が気に入ったメッセージのだけで問題ありませんので、きっと一度目に読み終わった印象と、二回目に読み終えた印象が変わっていると思います。
記事の最初の方でも書きましたが、私は正直に生きたい、素直に生きたいと思ったときに、公私の顔を分けるということがあまり好きではありませんでした。
例えば同期と会話をするときにはできればタメ口で話したい、カッコをつけて「私は●●です」と話すのに違和感がありました。
そんな時にこの本に出会い、その答えになるメッセージを私に与えてくれました。(「本音を出しすぎないようにしよう」に紐づきます。)
もしこの本が気になっているということであれば、あなたが抱いている疑問や観点、種類は違えど、きっと私と同じようにあなたの気になっていることに対する答えの助けを与えてくれることと想います。
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